自ら編み上げた携帯巣の中で暮らすツマグロフトメイガの幼虫。時おり顔を覗かせてはコナラの葉を齧る。共に学び合う同志もなく、拠り所となる編み図もなく、己の排泄物のみを材料にして小さな虫の一生を紡いでいく。
いじりみよ? よもがせわほり? 目次読書法? ちょっとあやしい呪文のような言葉ですが、これらはイシス編集学校の「型」であり「方法」です。受講生から「とても実践的で役に立っている実感」と定評があります。
10/12開催のエディットツアーのナビゲーターを務める山本ユキさんも、編集の「型」を仕事や日常生活で実践力にしているお一人です。山本さんは、高知県就職支援相談センターでキャリアコンサルタントとして勤務しています。また、大学院でも学んでおり、研究テーマは「学びとキャリアの接続」。現役大学生の就活支援をしながら、「学び」を可視化することを試みているのだそうです。
冒頭の「いじりみよ」「よもがせわほり」は、イシス編集学校の応用コース[破]で学ぶのですが、山本さんはエントリシート作成や小論文、面接指導でも活用できると話しています。また、山本さんは、大学院では「毎週、本を読んでハンドアウトをまとめる課題があるのですが、『目次読書法』のおかげで読むのも書くのもとてもラクで楽しい」と話し、仕事でも学業でも編集術をフル活用しているようです。
編集学校ではどんなことを学ぶのか。編集学校で学んだことを実践力に変えるコツとは何か。気になる方はぜひエディットツアーにご参加ください。山本さんは就活支援のプロでもあります。就活生も必見です!
《オンラインEdit Tour》
◆概要
オンラインで編集ワークショップを開催いたします。どなたでもお楽しみいただける内容ですので、編集についての知識は必要ありません。遠方や海外にお住まいの方、外出が難しい方でも、お気軽にご参加ください。
■日時:2023年10月12日(木)14:00-15:30(オンライン開催)
■費用:1000円(税抜き)
■会場:オンライン(お申し込みの方にZoomアドレスをご案内します)
■人数:10名様まで
■対象:どなたでもご参加いただけます。
■ナビゲーター:イシス編集学校師範 山本ユキ
■内容:イシス編集学校の「編集稽古」をワークショップ形式で体験いただきます。ナビゲーターとの対話を重視した内容ですので、マイク・カメラオンでご参加ください。少人数での開催となりますので、お一人おひとりのご質問にもじっくりとお答えいたします。
■お申し込みはこちらから:https://shop.eel.co.jp/products/detail/599
エディスト編集部
編集的先達:松岡正剛
「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。
イシス編集学校のアドバイザリー・ボード「ISIS co-mission」(イシス・コミッション)に名を連ねる9名のコミッション・メンバーたちが、いつどこで何をするのか、編集的活動、耳寄りニュースなど、予定されている動静を […]
公開されるエディスト記事は、毎月30本以上!エディスト編集部メンバー&ゲスト選者たちが厳選した、注目の”推しキジ” をお届けしています。見逃した方はぜひこちらの記事でキャッチアップを。 今回は9月に公開され […]
【プレスリリース】新刊『不確かな時代の「編集稽古」入門』(11月13日発売)で、田中優子が学びの未来を問う
株式会社編集工学研究所(本社:東京都世田谷区、代表取締役社長:安藤昭子)が運営するイシス編集学校は、学長である田中優子による新刊の発売をお知らせいたします。 世界情勢の混乱、社会の分断、生成AI時代の不確実 […]
【田中優子の学長通信】No.12 『不確かな時代の「編集稽古」入門』予告
この表題は、もうじき刊行される本の題名です。この本には、25名もの「もと学衆さん」や師範代経験者たちが登場します。それだけの人たちに協力していただいてできた本です。もちろん、イシス編集学校のスタッフたちにも読んでもらい […]
田中優子の酒上夕書斎|第五夕『苦界浄土』石牟礼道子(2025年10月28日)
学長 田中優子が一冊の本をナビゲートするYouTube LIVE番組「酒上夕書斎(さけのうえのゆうしょさい)」。書物に囲まれた空間で、毎月月末火曜日の夕方に、大好きなワインを片手に自身の読書遍歴を交えながら […]
コメント
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2025-11-18
自ら編み上げた携帯巣の中で暮らすツマグロフトメイガの幼虫。時おり顔を覗かせてはコナラの葉を齧る。共に学び合う同志もなく、拠り所となる編み図もなく、己の排泄物のみを材料にして小さな虫の一生を紡いでいく。
2025-11-13
夜行列車に乗り込んだ一人のハードボイルド風の男。この男は、今しがた買い込んだ400円の幕の内弁当をどのような順序で食べるべきかで悩んでいる。失敗は許されない!これは持てる知力の全てをかけた総力戦なのだ!!
泉昌之のデビュー短篇「夜行」(初出1981年「ガロ」)は、ふだん私たちが経験している些末なこだわりを拡大して見せて笑いを取った。のちにこれが「グルメマンガ」の一変種である「食通マンガ」という巨大ジャンルを形成することになるとは誰も知らない。
(※大ヒットした「孤独のグルメ」の原作者は「泉昌之」コンビの一人、久住昌之)
2025-11-11
木々が色づきを増すこの季節、日当たりがよくて展望の利く場所で、いつまでも日光浴するバッタをたまに見かける。日々の生き残り競争からしばし解放された彼らのことをこれからは「楽康バッタ」と呼ぶことにしよう。