宮谷一彦といえば、超絶技巧の旗手として名を馳せた人だが、物語作家としては今ひとつ見くびられていたのではないか。
『とうきょう屠民エレジー』は、都会の片隅でひっそり生きている中年の悲哀を描き切り、とにかくシブイ。劇画の一つの到達点と言えるだろう。一読をおススメしたい(…ところだが、入手困難なのがちょっと残念)。

ニューノーマル・ウィズコロナ時代、社会も組織も人も、分断が起きている。急速な変化が起きる中、企業では与えられた課題を解決する力のみならず、自ら課題をつくりだす自律的な人が求められる。リモートワークと自粛が当然になり、コンプライアンスが幅を広げる中、個人の見方が狭まっていないだろうか。
社会も企業組織も、社員の才能もひらいていくのが、イシス編集学校の編集だ。発想力、自由闊達なコミュニケーションを欲するなら、ぜひ一歩前に踏み出して編集力を手にしてほしい。
「今なら、社会で起きていることすべてが編集で語ることができる」
と、力強いメッセージを語っているのは、破の師範である戸田由香だ。人材・組織開発の方針策定や、教育研修の企画立案・実行と、企業の中でバリバリとマネジメントしてきた戸田が、ビジネス観点をもとに新たな価値創造にむけた編集術を伝授する。
ビジネスをしている方も、そうでない方も、企業の人材開発に関心があれば、どなたでも参加可能。定員は20名限定。今すぐ以下のリンクからお申し込みを。
人材開発と編集力
ニューノーマルの羅針盤、編集学校に学ぶ発想力とコミュニケーション力
アフターコロナ、DXの現在、ビジネスで求められるものは?
新たな価値創造に必要な編集力を、人材・組織開発の現場で活躍してきた師範がナビゲートします。いまこそ企業の人材開発に「アナロジカル・シンキング」を!
〇講師:戸田由香(イシス編集学校師範/人材開発)
〇日時:2022年10月9日(日) 14:00-15:30 オンライン限定
〇参加費:1,000円(税別) (限定20名)
〇申し込み: https://shop.eel.co.jp/products/detail/437
衣笠純子
編集的先達:モーリス・ラヴェル。劇団四季元団員で何を歌ってもミュージカルになる特技の持ち主。折れない編集メンタルと無尽蔵の編集体力、編集工学への使命感の三位一体を備える。オリエンタルな魅力で、なぜかイタリア人に愛される、らしい。
ひとつの音が、夜の深みに沈んでいく。 その余韻を追いかけるように、もうひとつの声が寄り添う。 松岡正剛が愛した「数寄三昧」を偲び、縁ある音楽家を招いてひらく「玄月音夜會」。 第四夜の客人は、邦楽家・西松布咏さんです。 […]
幼な心とワインのマリアージュ ― 酒上夕書斎 第四夕|8月26日(火)16:30~ YouTube LIVE
本を開くたび、知らない景色がひらけていきます。 ときに旅のように遠く、ときに親しい声に導かれるように――。 読書はいつも、新しい道へと私たちを誘います。 「酒上夕書斎(さけのうえのゆうしょさい)」では、石川淳をひもとき、 […]
江戸の編集、蔦重の秘密──田中優子学長「ちえなみき」特別講演映像を公開
江戸の本屋が仕掛けた文化の渦が、いま開かれた。 7月26日、福井県敦賀市の「ちえなみき」で行われた田中優子学長の特別講演には、50名を超える人々が集まりました。 今年の大河ドラマ『べらぼう』の主人公・蔦屋重三郎を軸に、浮 […]
松岡正剛一周忌──音楽と言葉が交差する一夜へ|玄月音夜會 第三夜 オンライン参加受付中
ひとつき、またひとつきと、季節がめぐり── 編集工学者・イシス編集学校校長・松岡正剛がこの世を去って、まもなく一年。 それでも、耳をすませば、どこかで語りかけてくるような声がある。 ことばの向こう、音の奥、ページの余白か […]
「日本で日本を破る」──Hyper-Editing Platform[AIDA]説明会(2025年7月30日・8月1日)
「日本で日本を破る」──その扉が、いま開く。 従来の当たり前にとらわれずに、未来を構想するビジネスリーダーのための学びの場。 それが、Hyper-Editing Platform[AIDA]です。 この […]
コメント
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2025-09-18
宮谷一彦といえば、超絶技巧の旗手として名を馳せた人だが、物語作家としては今ひとつ見くびられていたのではないか。
『とうきょう屠民エレジー』は、都会の片隅でひっそり生きている中年の悲哀を描き切り、とにかくシブイ。劇画の一つの到達点と言えるだろう。一読をおススメしたい(…ところだが、入手困難なのがちょっと残念)。
2025-09-16
「忌まわしさ」という文化的なベールの向こう側では、アーティスト顔負けの職人技をふるう蟲たちが、無垢なカーソルの訪れを待っていてくれる。
このゲホウグモには、別口の超能力もあるけれど、それはまたの機会に。
2025-09-09
空中戦で捉えた獲物(下)をメス(中)にプレゼントし、前脚二本だけで三匹分の重量を支えながら契りを交わすオドリバエのオス(上)。
豊かさをもたらす贈りものの母型は、私欲を満たすための釣り餌に少し似ている。