マンガに限った話ではないが、「バカ」をめでる文化というものがある。
猪突猛進型の「バカ」が暴走するマンガといえば、この作品。市川マサ「バカビリーバー」。とにかく、あまりにもバカすぎて爽快。
https://yanmaga.jp/comics/
エディストカメラ部につづいて新企画発足なるか。
エディスト編集部ミーティング・通称「EDIST NIGHT」に、3人の若きメンズが集結した。松岡正剛をして「きっと次代のスターになるだろう」と言わしめたイシスiGen7人衆の一人であり、「初音ミク太郎」の教室名を校長に託された網口渓太(Zoom画像左上)、菊池成を敬愛し、『知の編集工学』と『多読術』に救われたというサックス奏者の加藤陽康(同左下)、心理学専攻でストレス研究をし、最近は『パンとサーカス』と『キャラメルの値段』の千夜にどっぷり浸かっているという山内貴暉(同右上)の3名である。
ここ最近、学林局や指導陣のあいだである謎について交わされるようになっていた。「ここ数期で、松岡校長や編集工学や編集学校にアツい情熱を燃やす若きメンズが増えている」という謎である。そこで白羽の矢が立ったのがこの3名。49[破]をリアルタイムで受講中の加藤と山内は共に大学生であり、網口が入門した年齢も22だった。
吉村編集長が3人へ好きな校長著書や千夜を問えば、「『遊』の相似律。火事になったら財布よりも何よりもこの一冊だけあればいい」「『アジールの日本史』。弱いもの、際にいるものに興味がある」「『苔をあるく』の影響で“苔”が気になっている」と息つく暇なく言葉が飛び出し、気がつけば「最近はロジェ・カイヨワの原著の書き写ばかりしている」といった話題に軽々と飛躍する。一方で、うちに秘めた思考や連想が加速しすぎるが故にZoom画面上で言葉に詰まる場面も。どうやら対話のテンポも他の世代とはどこか違うものがあるらしい。
こうした若きメンズの熱量と独自のアナロジーの源泉はどこにあり、どこへ向かうのか。その謎を紐解くべく、今後は松岡校長や編集工学といったテーマに焦点を当てた鼎談を実施し、記事化を目指していく。
ちなみにエディスト編集部内では、この企画を「YADOKARI」とひそかに呼んでいる。その由来はいつか明かされる(かもしれない)。
まっさらなエディストカメラ部スタートに対し、のっけからカオスな予感のプロジェクト「YADOKARI」。エディスト編集部は果たして彼らの殻を脱がせることができるのか。
(つづく)
エディスト編集部
編集的先達:松岡正剛
「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。
ISIS co-mission対談|啄木の「相互編集」する人生 こまつ座代表井上麻矢×イシス編集学校学長田中優子
こまつ座の舞台「泣き虫なまいき石川啄木」を巡る、ISIS co-missionの井上麻矢(こまつ座代表 )と田中優子(イシス編集学校学長 )による特別対談がイシスチャンネルで公開されました。 今の時代の […]
田中優子の酒上夕書斎|第六夕 『日本問答』『江戸問答』『昭和問答』問答三部作(2025年11月24日)
学長 田中優子が一冊の本をナビゲートするYouTube LIVE番組「酒上夕書斎(さけのうえのゆうしょさい)」。書物に囲まれた空間で、毎月月末火曜日の夕方に、大好きなワインを片手に自身の読書遍歴を交えながら […]
イシス編集学校のアドバイザリー・ボード「ISIS co-mission」(イシス・コミッション)に名を連ねる9名のコミッション・メンバーたちが、いつどこで何をするのか、編集的活動、耳寄りニュースなど、予定されている動静を […]
公開されるエディスト記事は、毎月30本以上!エディスト編集部メンバー&ゲスト選者たちが厳選した、注目の”推しキジ” をお届けしています。見逃した方はぜひこちらの記事でキャッチアップを。 今回は9月に公開され […]
【プレスリリース】新刊『不確かな時代の「編集稽古」入門』(11月13日発売)で、田中優子が学びの未来を問う
株式会社編集工学研究所(本社:東京都世田谷区、代表取締役社長:安藤昭子)が運営するイシス編集学校は、学長である田中優子による新刊の発売をお知らせいたします。 世界情勢の混乱、社会の分断、生成AI時代の不確実 […]
コメント
1~3件/3件
2025-11-27
マンガに限った話ではないが、「バカ」をめでる文化というものがある。
猪突猛進型の「バカ」が暴走するマンガといえば、この作品。市川マサ「バカビリーバー」。とにかく、あまりにもバカすぎて爽快。
https://yanmaga.jp/comics/
2025-11-25
道ばた咲く小さな花に歩み寄り、顔を近づけてじっくり観察すると、そこにはたいてい、もっと小さな命がきらめいている。この真っ赤な小粒ちゃんたちは、カベアナタカラダニ。花粉を食べて暮らす平和なヴィランです。
2025-11-18
自ら編み上げた携帯巣の中で暮らすツマグロフトメイガの幼虫。時おり顔を覗かせてはコナラの葉を齧る。共に学び合う同志もなく、拠り所となる編み図もなく、己の排泄物のみを材料にして小さな虫の一生を紡いでいく。