『絵師ムネチカ』から目が離せない。天才は往々にして何かが欠けている。そしてそのこと自体がまた天才の天才性を引き立たせる。周囲の人々の鼻面を引き回し、人生を変えていく「天才少年」のデモーニッシュな魅力を容赦なく描いた怪作。
これまでにも「神童」もの(?)を数多く描いてきたさそうあきら先生だが、ご本人は極めて方法に自覚的な職人タイプ。長年、マンガ学科の教員として教鞭をとり、『マンガ脚本概論』などの技法書にも定評がある。
第90回感門之盟「読奏エディストリート」の18綴績了式につづいて、物語アワードが発表された。5つの作品賞と最優秀賞は次のとおりである。受賞者へ贈られた本もあわせて紹介する。
◇◆窯変三譚◆◇
◆窯変三譚・落語賞
関端 彰子さん(地球星人服従文叢)
贈答本:水野しず『抜け出しても抜け出しても変なパーティ』(左右社)
◆窯変三譚・ミステリー賞
贈答本:スカーレット・トマス『Y氏の終わり』(早川書房)
◆窯変三譚・幼な心賞
村井 良行さん(沼地の果ての温室文叢)
贈答本:ハン・ガン(訳:斎藤真理子)『光と糸』(河出書房新社)
◇◆トリガー・クエスト賞◆◇
松山 香織さん(地球星人服従文叢)
贈答本:呉明益(訳:小栗山智)『複眼人』(KADOKAWA)
◇◆編伝1910賞◆◇
吉田 滋さん(産霊山ランデヴー文叢)
贈答本:W・G・ゼーバルト(訳:鈴木仁子)『アウステルリッツ』(白水社)
◇◆冠綴賞◆◇
吉田 滋さん(産霊山ランデヴー文叢)
贈答本:塚崎幹夫『名作の読解法 世界名作中編小説二〇選』(原書房)
エディスト編集部
編集的先達:松岡正剛
「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。
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コメント
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2026-03-19
『絵師ムネチカ』から目が離せない。天才は往々にして何かが欠けている。そしてそのこと自体がまた天才の天才性を引き立たせる。周囲の人々の鼻面を引き回し、人生を変えていく「天才少年」のデモーニッシュな魅力を容赦なく描いた怪作。
これまでにも「神童」もの(?)を数多く描いてきたさそうあきら先生だが、ご本人は極めて方法に自覚的な職人タイプ。長年、マンガ学科の教員として教鞭をとり、『マンガ脚本概論』などの技法書にも定評がある。
2026-03-17
目玉入道、参上。
体を膨らませ、偽りの目玉(眼状紋)を誇張して懸命に身を守ろうとしているのは、カイコの原種とされるクワコの幼虫。クワコの繭から取れるシルクは、小石丸のそれに似て細く、肌触りがよいらしい。
2026-03-10
平和に飛び交うモンシロチョウも、地球史スケールでは、ほんの少し前に日本にやって来たばかりのパイオニアらしい。押さえきれない衝動に駆り立てられて彼方に旅立つ人たちの原型は、海をわたる蝶なのかもしれない。