『キャラ者』は、”マンガ家”だった頃の江口寿史の、(まとまった作品としては)ほぼ最後の仕事。恐るべきクオリティの高さで、この才能が封印されてしまったのはもったいない。
「来年こそはマンガ家に戻ります!」と言ったのは、2016年の本の帯(『江口寿史KING OF POP SideB』)。そろそろ「来年」が来てもいいだろう。

●44[守]リカちゃんのミメロギア・クッキング 絹なオムレツ 食してみたら?
まず、「リカちゃんのミメロギア・クッキング」ですね。
けっこうな無茶ぶりにもかかわらず、企画を面白がって、しかもスピーディにこれだけの力作を仕上げてくるリカちゃんは立派! ザッパ感もちょうどいい。林朝恵さんのディレクションも見事なハコビとサバキでした。
同じく、新企画の堀江純一さんの「マンガのスコア」はなかなか難産でしたが、それだけに産声が言祝ぎたい。
●マンガのスコア LEGEND01手塚治虫②「丸みうねうね 質感ヌメヌメ」
近畿大学アカデミックシアターDONDENのLEGENDにはまだまだ少女漫画とか、『AKIRA』もいるわけですが、堀江さんがどんな記事を仕上げてくるのか、毎回楽しみです。方向性はかなり違いますが、同じDUSTの土俵でシーザーと愉快なキソイを繰り広げてほしい。
3月10日のエディットツアーレポートです。講師はリアル編集レクチャーの名手、寺田充宏師範。新たな“リアルコーチ育成講座”の立ち上げのリーダー的存在でもあります。当日の様子の一部は、オンライン・エディットツアーの予告動画で観られます。これは必見!
マツコ:SNSのアルゴリズムによって、情報がフィルタリングされていることへの危惧。わたしたちのイマジネーションは奪われている?!そして、編集の可能性!寺田師範、いやあ!!深イイですねぇ~。
そうそう、エディットツアーといえば、「マエストロ上杉、Toy pianoを弾くの図」が、マツコおすすめですよ。眠れない夜の癒しにどうぞ~。
─ 波及のインパクトでPick!
3月の波及度で言ったらもちろんコレ!
ウイルス三部作をハイペースで書き上げ、その第一部が1737夜『ウイルス・プラネット』で松岡校長によりお奨めされるとView数も急上昇。
4月8日時点で累計1500views以上を叩き出し、あの他の追随を許さない3700views超え「松岡正剛が語る、2020年に突出するための五箇条 」に次いで、2位に踊り出ました。イラストもいつもより多めに、ウイルス・システムを病理医の知見と編集工学的視点を持って解説しています。千夜千冊からの記念すべき初ブリッジです。
─ 流麗な文章表現でPick!
比叡おろしの書き下ろし。この原稿は、進行中の感門之盟と同時に綴ったものなんです。併走・密着の熱を感じさせつつ、この記事の締めくくりは、
「ある学衆はそう吐露し、やっぱり「ちょこっとお顔を見たいので」と、家を出た。
いま、ふりしきる雪のなか、本楼に向かっている。」
と余韻を残してくる。書き手の福田容子さんはプロのライターでもいらっしゃいます。速報性を重視しつつ、こういう構成の工夫に余裕を感じさせますね。
マツコ:3月は、福田容子師範がついにEdistライターとしてデビューとなりました♪ 感門之盟もオンライン・オフラインのハイブリッド型で初開催。学林局(イシス編集学校 事務局)は、不測の事態にどう編集的にアプローチするか、そのクリエイティビティが日々試されているかのような3月でした。そんな中、林頭のチョイスは、、、
─ イシスの今をPick!
今回はイレギュラーですが、44[守] 伝習座速報すべてをオススメします。世界的なパンデミックの中、この状況を編集契機として新たな挑戦をした、初の「オンライン伝習座」。それに応えた編集部・上杉、後藤、衣笠が、次々とリアルタイムで記事をあげていきました。この加速編集力が、これからのエディストの標準になります。
第149回 オンライン伝習座 速報集:
みなさんのオシは、見つかりましたか?
以上、2020年3月の編集部おすすめ記事をお届けしました。
この4月からは、[多読ジム] と連動したEdist記事も続々と登場予定。新たなEdistライター達が、ここで言葉を繰り広げてまいります。見逃せないぞ、遊刊エディスト!
またどうぞお楽しみに~
(Comments by マツコ@編集部 )
エディスト編集部
編集的先達:松岡正剛
「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。
なぜ「好きなもの3つ」で思考のクセが見抜けるのか?イシス編集学校「編集力チェック」の秘密
「好きなものを3つあげてください」たったそれだけで、自分でも気づかなかった「思考のクセ」が見えてくる――。一人ひとりの発想力や思考力を伸ばすと定評のあるオンラインスクール「イシス編集学校」では、無料で「編集力チェック」を […]
方法の学校は、ここしかない。世界で唯一の学校【ISIS co-missionメッセージ 井上麻矢×田中優子】
イシス編集学校アドバイザリーボード ISIS co-missionメンバーより、これから「編集」を学びたいと思っている方へ、ショートメッセージが届きました。なぜ今、編集なのか、イシス編集学校とはなんなのか。イシスチャンネ […]
イシス編集学校で予定されている毎月の活動をご案内する短信「イシスDO-SAY(ドウ-セイ)」。 10月は開講ラッシュの月。基本コース[守]、応用コース[破]、師範代養成コース[花伝所]、技法研鑽コース[遊] […]
【プレスリリース】「思考の武器、表現の食器、発想の楽器」を手に入れる。生成AI時代を生き抜く「編集力」を38の思考の型で鍛える基本コース第56期[守]、10月27日に開講。
株式会社編集工学研究所(本社:東京都世田谷区、代表取締役社長:安藤昭子)が運営するイシス編集学校は、インターネット上で24時間いつでもどこでも「編集術」を学べる学校として、2000年に開校、25周年を迎えました。 […]
第89回感門之盟「遊撃ブックウェア」(2025年9月20日)が終了した。当日に公開された関連記事の総覧をお送りする。 イシス校舎裏の記者修行【89感門】 文:白川雅敏 本を纏う司会2名の晴れ姿 […]
コメント
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2025-10-15
『キャラ者』は、”マンガ家”だった頃の江口寿史の、(まとまった作品としては)ほぼ最後の仕事。恐るべきクオリティの高さで、この才能が封印されてしまったのはもったいない。
「来年こそはマンガ家に戻ります!」と言ったのは、2016年の本の帯(『江口寿史KING OF POP SideB』)。そろそろ「来年」が来てもいいだろう。
2025-10-14
ホオズキカメムシにとってのホオズキは美味しいジュースが吸える楽園であり、ホオズキにとってのホオズキカメムシは血を横取りする敵対者。生きものたちは自他の実体など与り知らず、意味の世界で共鳴し続けている。
2025-10-07
「ピキッ」という微かな音とともに蛹に一筋の亀裂が入り、虫の命の完結編が開幕する。
美味しい葉っぱをもりもり食べていた自分を置き去りにして天空に舞い上がり、自由自在に飛び回る蝶の“初心”って、いったい…。