マンガに限った話ではないが、「バカ」をめでる文化というものがある。
猪突猛進型の「バカ」が暴走するマンガといえば、この作品。市川マサ「バカビリーバー」。とにかく、あまりにもバカすぎて爽快。
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本をきっかけに、問いを深める。ゆるくカジュアルに、世界知と遊ぶ。
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2024年6月のテーマは「お金は◯◯だ。貨幣は何の代わりなのか?」。なんと、お金がテーマです。お金、貯めたい? 使いたい? 稼ぎたい? それとも、足りない…? 私たちは日々、お金を意識しながら生きています。じゃあ、その「お金」ってそもそも何なのでしょう。10円玉?1万円札?預金通帳の残高?財産? どうして、私たちはこんなに「お金」に囚われるのでしょう? お金があれば、どんな商品とでも交換できるのはなぜなのでしょう?
最近の売れ筋『DIE WITH ZERO』から、千夜千冊エディション『資本主義問題』まで、15冊の本から「お金」を考える入口を探します。
▼エピソード
お金、貯めたい?使いたい?/『DIE WITH ZERO』流行ってるよね/お金ってそもそも何よ?/千夜千冊エディション『資本主義問題』よりお金の機能3つ/「貨幣=言葉」説/家賃なんぼ?給料いくら?/『お金2.0』『贈与経済2.0』/ざっくり紹介『経済の起源』(大澤真幸)/時間泥棒、お金泥棒。ミヒャエル・エンデが書いたこと/ほんのれん「時は金なり?」と関連しそう/MBAで貧血起こしたはるにゃ/はるにゃのざっくり紹介『ファウスト』/ゴールドを採掘する権利/メキシコのペソ金貨のネックレス(300円)/お金を考えると国家にぶちあたる/お金を考えることは文明を考えること?
出演:ほんのれん編集部 ニレヨーコ、はるにゃ、ウメ子
▼EDITOR’S NOTE(編集長・仁禮洋子)
お金は何の代わり?
日々気になる、「お金」のモンダイ。投資で蓄財をめざす流れの一方で、『DIE WITH ZERO』という本が売れている。節約はやめて、経験にお金を使い切ってゼロで死のう、と主張するものだ。「お金の貯め方・使い方」は選択肢が広がっている。
しかし、そもそもお金とは何だろう? お札のこと? 通帳に書かれた残高のこと? 経済力のこと? Moneyの語
源は、ラテン語のMonetaであり、「忠告する女神」という意味があるそうだ。Financeの語源はFinish。相手との貸し借りの関係を解消して「関係性を断絶すること」が金融のはじまりだった。
お金は価値の交換を媒介するだけでなく、「忠告」が必要なほどパワーをもったり、「関係を解消」する機能
をもったりもする。その力って、どこからくる? 支払う金額を「代金」というけれど、お金は何の「代わり」になっているんだろうか? 5冊の旬感本を手すりに、「お金」をたくさん言い換えながら、その正体を探ってみた。
▼「お金とは〇〇だ。」を考える「ほんのれん」旬感本はこちらの5冊!
『ふしぎなお金』赤瀬川原平(著)筑摩書房 2022
『〈ヴィジュアル版〉 貨幣の歴史』デイヴィッド・オレル(著)角敦子(訳)原書房 2021
『浮世絵と芸能で読む 江戸の経済』櫻庭由紀子(著)笠間書院 2023
『21世紀の楕円幻想論─その日暮らしの哲学 』平川克美(著)ミシマ社 2018
『お金のむこうに人がいる─元ゴールドマン・サックス金利トレーダーが書いた予備知識のいらない経済新入門』田内学(著)ダイヤモンド社 2021
▼その他、今回登場した本はこちら。
『資本主義問題』松岡正剛(著)KADOKAWA 2021
『お金2.0 新しい経済のルールと生き方』佐藤航陽 (著) 幻冬舎 2017
『新しい時代のお金の教科書』山口揚平 (著)筑摩書房 2017
『贈与経済2.0 お金を稼がなくても生きていける世界で暮らす』荒谷大輔 (著)翔泳社 2024
『チョンキンマンションのボスは知っている アングラ経済の人類学』小川さやか (著)春秋社 2019
『うしろめたさの人類学』松村圭一郎 (著)ミシマ社 2017
『経済の起源』大澤真幸(著)岩波書店 2022
『マネーの進化史』ニーアル・ファーガソン(著), 仙名紀 (訳)早川書房 2015
『エンデの遺言―根源からお金を問うこと』河邑厚徳 (著), グループ現代 (著)講談社 2011
『金と魔術:『ファウスト』と近代経済』ハンス・クリストフ ビンスヴァンガー (著), 清水健次 (訳)法政大学出版局 1992
『独立国家のつくり方』坂口恭平(著)講談社 2012
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ほんのれん編集部
編集工学研究所×丸善雄松堂が提供する一畳ライブラリー「ほんのれん」の選書やメディア制作を手掛けるメンバー。関西弁で跳ねるデザイン知カンガルー・仁禮洋子(ニレヨーコ)、小鳥の風貌ながら知的猛禽類な山本春奈(はるにゃ)、昭和レトロを愛する果敢なコンパイル亀・尾島可奈子(おじー)、2倍速で情報収集する雑読チーター・梅澤奈央(ウメコ)ほか。ほんのれんラジオは毎週水曜更新中。ほんのれん編集部公式noteにこれまでのアーカイブを蓄積してます。https://note.com/honnoren/
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コメント
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2025-11-27
マンガに限った話ではないが、「バカ」をめでる文化というものがある。
猪突猛進型の「バカ」が暴走するマンガといえば、この作品。市川マサ「バカビリーバー」。とにかく、あまりにもバカすぎて爽快。
https://yanmaga.jp/comics/
2025-11-25
道ばた咲く小さな花に歩み寄り、顔を近づけてじっくり観察すると、そこにはたいてい、もっと小さな命がきらめいている。この真っ赤な小粒ちゃんたちは、カベアナタカラダニ。花粉を食べて暮らす平和なヴィランです。
2025-11-18
自ら編み上げた携帯巣の中で暮らすツマグロフトメイガの幼虫。時おり顔を覗かせてはコナラの葉を齧る。共に学び合う同志もなく、拠り所となる編み図もなく、己の排泄物のみを材料にして小さな虫の一生を紡いでいく。