イスラエルで起こっていることから目をそらすな、ガザの惨劇に目を向けよ、…と言いたいのは山々なのだが、そう、ことは簡単にはいかない。SNS時代の自意識というのか、冷笑系のセルフつっこみとの戦いが待っている。令和の社会派は、なかなか大変なのだ。
夕暮宇宙船『未題』は、pixivサイトでも無料で読めるが、書籍版(『小さき者たちへ』)もアリ。売り上げはパレスチナ支援に充てるとのこと。
毎月公開されるEdist記事は30本以上! Edist 編集部メンバーたちから、見逃せない ”イチオシSelection” をお届けします。遊刊エディストをさらに楽しむ「エディスト・セレクション」、どうぞ。
◎遊刊エディスト編集部◎ 吉村堅樹 林頭, 金宗代 代将, 川野貴志 師範, 後藤由加里 師範, 上杉公志 師範代, 梅澤奈央 師範代、松原朋子 師範代

─ キャラ立ちスコアでPick!
⦿千夜千冊エディションでお悩み解決!Q7. 方向音痴ですぐに迷います(40代・女性)
めちゃめちゃ個人的な趣味を申し上げると、人生相談、大好きなんです。
美輪明宏からジェーン・スー、桃山商事から鴻上尚史まで、敬愛する人生相談者が本棚には連なっているのですが、我らが大音美弥子冊匠もマツコ・デラックスと北方謙三のあいだのお席へお招きしたい限りです。
「千夜千冊エディションでお悩み解決」このシリーズもとんでもない腕力です。とくにこの回答。
「地図は文明の申し子ですが、体の右折は野生の叫び声でしょうか」
どうして方向音痴の悩みが、ローマに通じるのでしょうか。道なき道を道路と言い張り、客を振り落とさん勢いで疾駆するような、異国の怪しいタクシー運転手を思わせるしたたかさに快哉を叫びました。すべての悩みが霧散したような錯覚をもたらすアナロジーの飛躍。この大音編集を密かにオートメーションと呼んでいます。アナロジカルな世界を実現する方法はオート化にあると確信したシリーズ記事でした。──梅澤 奈央

⦿【このエディションフェアがすごい!18】ジュンク堂書店 三宮店(神戸市)
千夜千冊エディションブックフェアは全国の約50もの書店に達する勢いで、あちらもこちらも「知祭り」に沸き立っています。
中でもひときわ異彩を放つのがジュンク堂書店三宮店。「ジュンク堂書店の発祥の地」でのフェアだけに店長やイシスメンバーも、気合の入れようが違います。
そのことは、吉野陽子さん執筆の記事中に語られる、店長の堀内理さんの松丸本舗熱、小路千広さん・堀江純一さん・辻井貴之さん・吉野さんによる事前の仕込み、奈良から駆けつけた松井路代さんも加わっての本棚設営の様子からも感じられるはず(続報記事では木藤良沢さんが写真撮影をされています)。
さらに8月に入ってからは書店のTwitterの文書作成も手伝われているとのこと(!)。ここまでやり切る徹底っぷりに脱帽です。
三宮店のフェアは今月末まで。ジュンク堂三宮店とイシス編集学校のコラボレーションをお見逃しなく!。──上杉 公志

⦿未知奥トポス巡りⅤ 記憶を呼び出す舞台―花岡安佐枝師範代の諏訪
を推します。未知奥の記事ですが、花岡さんの出身は信州諏訪。ちょっと「出張記事」なんですが、私も信州出身なので、なんだか同郷の花が紹介されたような誇らしさがあります。花岡さんは文章を読んでも直にお話ししても、強い「らしさ」を感じさせる人ですが、その「らしさ」を根源まで遡るような一本になっていて、ご本人を知る人にとっては非常に詳細な謎解きに触れたような気になる記事です。
「その人の今を作っている過去」を聞き取る手際がとても丁寧で、布置されている具体的なエピソード群の一つ一つに大事な意味があることが、読んでいて自然に得心されます。これは文章を書く技術だけでなく、書き手の林さんの、取材にあたる哲学が熟してきていることも意味しているのではないかと感じています。──川野 貴志
マツコ’s Plus One ~未知奥の風をお届け!
未知奥トポスめぐりシリーズ
4 後藤’s イチオシ! 
コロナ禍でラジオが流行っているらしい。かくいう私も最近ポータブルラジオを購入し、テレワーク中も料理中もずっとJ -WAVEを流している。そのうちに聞き流せるラジオというものは日々溜まっていく重みを少し軽くしてくれる作用があることに気づく。そんな時流を読んでなのか、それとも至ってカジュアルな事情からか、突如千夜千冊ファンである林頭吉村とデザイナー穂積によるラジオ記事がスタートした。ラジオなので身構えなくてもよし。読者目線で二人のDJが読みを交わし、問いを立てながら気ままに最新千夜について共読していく。千夜千冊読前のウォームアップにしてもよし、読後のラップアップにしてもよし。想定外に爽やかな声色の二人語りが日々の重みに風穴を開けてくれるかもしれない。
おまけ:それでも飽きたらない方には「セイゴオ千夜語り 一冊一声」をコレクションしてみることをお勧めする。── 後藤 由加里
マツコ’s Plus One🐶!

─ 多読ラブでPick!
多読ジムを愛してやまない代将です。その代償で家は本で山積みになり、本代がかさんで真夏だというのに懐は肌寒い。そんなチャチな「資本主義問題」(一足早い「金」メダル?『資本主義問題』発刊! をよそに、多読ジムSeason07・夏は激アツ展開中。なんてったって、各スタジオの亭主たる個性豊かないキビキビ冊師たちが熱い。7月のエディストでは、「スタジオしゅしゅ」のむつみ冊師が連載リレー【冊師が聞く】を締めくくり。話し手の多読アスリートは「【三冊筋プレス】そこにはいつも、「〇〇」がある」が公開されたばかりの細田陽子。「三冊筋プレス」は、多読ボードで析匠の小倉加奈子が「発酵ラブする手紙」で先陣きって、ヨーコ冊師こと中原洋子の「神は舞い降りた」、必読必見の三冊筋ニューカマーの「風景の「稜線」を切り取る(若林信克)」、「多層多重な仮想世界の歩き方(山口イズミ)」が続いた。多読のドン、冊匠・大音美弥子も吼える。「千悩千冊」の番外篇「千夜千冊エディションでお悩み解決!」は「Q7. 方向音痴ですぐに迷います」から「Q10. 娘がフランス人の彼を連れてきました」まで、堂々フィナーレを迎えた。今ぼくが所属している「スタジオ茶々々」の冊師は、編集かあさんでお馴染みの”まつみち”こと松井路代。「編集かあさんvol.25 ジャガイモの種子」もお見逃しなく!── 金 宗代
マツコ’s Plus One!!
みなさんのオシは、見つかりましたか?
以上、2021年7月の記事から、編集部イチオシ記事を厳選してお届けしました。
また次回もどうぞお楽しみに~
エディスト編集部
編集的先達:松岡正剛
「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。
編集部が選ぶ2025年11月に公開した注目のイチオシ記事5選
公開されるエディスト記事は、毎月30本以上!エディスト編集部メンバー&ゲスト選者たちが厳選した、注目の”推しキジ” をお届けしています。 今回は2025年11月に公開された記事の中からおすすめするあの記事こ […]
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2026新春放談 其の陸 – ブレイクの鍵は「二次編集」と「個別ディレクション」にあり!
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2026新春放談 其の伍 – イシスの現場にJUSTライターは駆けつける
遊刊エディストの新春放談2026、今日は5日目、其の伍 をお届けします。JUSTライターチームから田中香さんと細田陽子さんのお二人が登場。イシス編集学校のリアルイベントの現場に立ち会い、その場で記事を書き上げる「JUST […]
2026新春放談 其の肆 – 漫画と虫と果物の物憑衆が数寄比べ
遊刊エディストの新春放談2026、其の肆 をお届けします。 今回は、2025年からエディストでうまれた物憑衆たち、川邊透さん、堀江純一さん、若林牧子さんをゲストにお招きしました。 ◎遊刊エディスト編集部◎ […]
コメント
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2026-01-08
イスラエルで起こっていることから目をそらすな、ガザの惨劇に目を向けよ、…と言いたいのは山々なのだが、そう、ことは簡単にはいかない。SNS時代の自意識というのか、冷笑系のセルフつっこみとの戦いが待っている。令和の社会派は、なかなか大変なのだ。
夕暮宇宙船『未題』は、pixivサイトでも無料で読めるが、書籍版(『小さき者たちへ』)もアリ。売り上げはパレスチナ支援に充てるとのこと。
2026-01-06
背中に異形のマレビトを背負い、夜な夜なミツバチの巣箱に襲来しては、せっかく集めた蜜を略奪するクロメンガタスズメ。羊たちが静まり返る暗闇の片隅で、たくさんの祭りのニューロンがちかちかと放電し続けている。
2025-12-31
鳥は美味しいリンゴを知っている。リンゴに鳥が突っついた穴がある。よってこのリンゴは美味しい。
──「これは美味しいから」といただいた農家さんからのオマケ。切れば甘味成分ソルビトールが沁みていた。覗いてみたくなる世界は尽きない。