【読めば、MIYAKO 009】『怪談牡丹燈籠・怪談乳房榎』三遊亭円朝 2021年5月25日

2021/05/25(火)08:06
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多読ジムの冊匠・大音美弥子が毎日届けるブックガイド。

ジムに投稿された発言を取り上げて、その言の葉に寄り添った「読めば、MIYAKO」な一冊をご案内します。

 

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⊕今日の多読ジム Season06・春⊕

 

マーキングも3Aの宝庫っていうのは、ほんまや!と、膝をたたきました。

眼前に読んでいるテキストからアフォーダンスされて、その先の展開をアナロジーしていき、それを越える、あるいは反転するようなテキストが書き手から繰り出されたとき、インタースコアが発動して、アブダクションの裾が見え隠れする。

しもさん(スタジオこんれん)

 


三遊亭円朝『怪談牡丹燈籠・怪談乳房榎』ちくま文庫


天保生まれの名人の落語が、明治の文体見本になった所以に膝をたたく。自作自演の作品は寄席の反応と速記により推敲が重ねられた。言葉へのリスペクトは、俗受けする芸風へのレジスタンスゆえに磨かれ、高座から客に向けて伝わるか伝わらないか、ギリギリのリスクをとる。3Rな舌先三寸である。

 

 

 

 

Info


◉多読ジム season06・春◉

 

∈TERM

 2021年4月12日(月)~6月27日(日)

 

∈MENU

<1>ブッククエスト(4weeks) :須賀敦子さんの本棚から

選び抜かれた約30~40冊の本の森(書籍リスト)から、本の系統樹をつくり、自分だけの本棚を編集します。

 

<2>エディション読み(3weeks):『感ビジネス』 [NOW!]

松岡正剛の「千夜千冊エディション」からシーズンごとに1冊を選び、マーキング読書を共読し徹底体得します。

 

<3>三冊筋プレス(4weeks)  :旅する3冊

読み手を意識したアウトプットで“読筋”に負荷をかけながら、選んだ3冊を創文に仕上げます。

 

∈URL

 https://es.isis.ne.jp/gym

 

  • 大音美弥子

    編集的先達:パティ・スミス 「千夜千冊エディション」の校正から書店での棚づくり、読書会やワークショップまで、本シリーズの川上から川下までを一挙にになう千夜千冊エディション研究家。かつては伝説の書店「松丸本舗」の名物ブックショップエディター。読書の匠として松岡正剛から「冊匠」と呼ばれ、イシス編集学校の読書講座「多読ジム」を牽引する。遊刊エディストでは、ほぼ日刊のブックガイド「読めば、MIYAKO」、お悩み事に本で答える「千悩千冊」など連載中。