連想をひろげて、こちらのキャビアはどうだろう?その名も『フィンガーライム』という柑橘。別名『キャ
ビアライム』ともいう。詰まっているのは見立てだけじゃない。キャビアのようなさじょう(果肉のつぶつぶ)もだ。外皮を指でぐっと押すと、にょろにょろと面白いように出てくる。
山椒と見紛うほどの芳香に驚く。スパークリングに浮かべると、まるで宇宙に散った綺羅星のよう。

得番録。学衆それぞれの稽古の進捗状況をまとめたもので、毎週師範代から届く教室のスコアだ。破では、稽古が始まったその週から配信される。再回答必須の破では、守よりも一層、自分自身が稽古の進捗マネジメントをすることが求められるからだ。
師範代が毎週集計をし、勧学会にアップする。43破でも10月14日の開講から最初の週末、週明けにかけてそれぞれの勧学会に届けられた。
阿久津健師範代は「得番録は、教室ごとに違った名前が付けられていて、多様な単位でスコアしていきます。回答と指南の記録だって、好きにハカッテいきたいですもんね」と書いた。社会では株価や偏差値、いいね!の数など、すでにスコアが用意されている。しかし、イシス編集学校では、スコアも単位も独自につくることが奨励される、第一界、1カナッテ…。週を重ねると増えていく数字。なんとも変わった単位で、一見すると何を示しているのかわからない。
今期43破の得番録では、師範代たちはどのようなタイトルで、どのような単位をつくったのか一覧にしてみた。
転界ホログラム教室 辻井師範代 転・Q・コスモグラフィア第一界
綾釣水鏡教室 米田師範代 あやの釣りいと:1本め
合氣プロセス教室 内海師範代 合プ COMBINATORiA 1巻
どろんこ天鵞絨教室 阿曽師範代 今様文様図譜◆~巻之一~
初音イズタロー教室 網口師範代 『the high isis school life 』 We are the istaro Stance OK ? no1
ホーム・ミーム教室 小林師範代 ミームプールの実験室 水深1M
羅甸お侠教室 嶋本師範代 【語り部たちのこれから】1
タクラミ草紙教室 阿久津師範代 謀って・カフェラッテ 1カナッテ
比叡おろし教室 福田師範代 華鳥の飛影 一号
ネーミングや単位に、教室名から1文字取り出したもの、連想を広げたもの、教室とはあえて違った異質性を送り込むことを狙ったもの。それぞれの編集意図、それぞれのモードがある。どんどん稽古が水に潜るように深まったり、神の使い文のごとく矢のように届いたり。
開講して1週間ではまだ白い得番録が、毎週回を重ねて、突破後には様々な模様を織りなすことになる。
相部礼子
編集的先達:塩野七生。物語師範、錬成師範、共読ナビゲーターとロールを連ね、趣味は仲間と連句のスーパーエディター。いつか十二単を着せたい風情の師範。日常は朝のベッドメイキングと本棚整理。野望は杉村楚人冠の伝記出版。
【多読アレゴリア:大河ばっか!③】「大河ばっか!」の源へ(温故知新編)
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【多読アレゴリア:大河ばっか!②】「大河ばっか!」の源へ(キャラクター・ナレーター編)
数寄を、いや「好き」を追いかけ、多読で楽しむ「大河ばっか!」は、大河ドラマの世界を編集工学の視点で楽しむためのクラブです。 ナビゲーターを務めるのは、筆司(ひつじ)こと宮前鉄也と相部礼子。この二人がなぜこのクラブを立 […]
事実は一つ。であっても、それに対する解釈は無数に。「なぜ」と「どうやって」は見る人の数だけあるのでしょう。大河ドラマもまた、ある時代・ある人物に対する一つの解釈です。他の解釈を知れば、より深く楽しめるに違いない。 冒頭、 […]
事実は一つ。であっても、それに対する解釈は無数に。「なぜ」と「どうやって」は見る人の数だけあるのでしょう。大河ドラマもまた、ある時代・ある人物に対する一つの解釈です。他の解釈を知れば、より深く楽しめるに違いない。 全てを […]
事実は一つ。であっても、それに対する解釈は無数に。「なぜ」と「どうやって」は見る人の数だけあるのでしょう。大河ドラマもまた、ある時代・ある人物に対する一つの解釈です。他の解釈を知れば、より深く楽しめるに違いない。 王朝 […]
コメント
1~3件/3件
2025-07-02
連想をひろげて、こちらのキャビアはどうだろう?その名も『フィンガーライム』という柑橘。別名『キャ
ビアライム』ともいう。詰まっているのは見立てだけじゃない。キャビアのようなさじょう(果肉のつぶつぶ)もだ。外皮を指でぐっと押すと、にょろにょろと面白いように出てくる。
山椒と見紛うほどの芳香に驚く。スパークリングに浮かべると、まるで宇宙に散った綺羅星のよう。
2025-07-01
発声の先達、赤ん坊や虫や鳥に憑依してボイトレしたくなりました。
写真は、お尻フリフリしながら演奏する全身楽器のミンミンゼミ。思いがけず季節に先を越されたセミの幼虫たちも、そろそろ地表に出てくる頃ですね。
2025-06-30
エディストの検索窓に「イモムシ」と打ってみたら、サムネイルにイモムシが登場しているこちらの記事に行き当たりました。
家庭菜園の野菜に引き寄せられてやって来る「マレビト」害虫たちとの攻防を、確かな観察眼で描いておられます。
せっかくなので登場しているイモムシたちの素性をご紹介しますと、アイキャッチ画像のサトイモにとまる「夜行列車」はセスジスズメ(スズメガ科)中齢幼虫、「少し枯れたナガイモの葉にそっくり」なのは、きっと、キイロスズメ(同科)の褐色型終齢幼虫です。
添付写真は、文中で目の敵にされているヨトウムシ(種名ヨトウガ(ヤガ科)の幼虫の俗称)ですが、エンドウ、ネギどころか、有毒のクンシラン(キョウチクトウ科)の分厚い葉をもりもり食べていて驚きました。なんと逞しいことでしょう。そして・・・ 何と可愛らしいことでしょう!
イモムシでもゴキブリでもヌスビトハギでもパンにはえた青カビでも何でもいいのですが、ヴィランなものたちのどれかに、一度、スマホレンズを向けてみてください。「この癪に触る生き物をなるべく魅力的に撮ってやろう」と企みながら。すると、不思議なことに、たちまち心の軸が傾き始めて、スキもキライも混沌としてしまいますよ。
エディスト・アーカイブは、未知のお宝が無限に眠る別銀河。ワードさばきひとつでお宝候補をプレゼンしてくれる検索窓は、エディスト界の「どこでもドア」的存在ですね。