橋本治がマンガを描いていたことをご存じだろうか。
もともとイラストレーターだったので、画力が半端でないのは当然なのだが、マンガ力も並大抵ではない。いやそもそも、これはマンガなのか?
とにかく、どうにも形容しがたい面妖な作品。デザイン知を極めたい者ならば一度は読んでおきたい。(橋本治『マンガ哲学辞典』)

実は、和装はOSなのです。
自分のイメージ、コンセプトを分解して、アイテムにそして着付けに投影させていく。設定される様々なイメージへの対応力という点で、これほど汎用的で機動的でそして自己革新可能なシステムモデルはありません。
着物姿を上から一つずつ解いていくと、帯締め、帯揚げ、お太鼓枕、帯、前板、伊達締め、腰紐、長着(着物)、・・・と畳の上にはらはらとすべり落ちていきます。それらは着る人のその日のその時の企みを達成させるため、注意深く選択されたもの。
◆モジュール【module】
編集工学ではあらゆるものをシステムとみなす。
システム全体の機能を実現するために、
それを支えるささやかな構成要素たちを
サブシステムやモジュールと呼ぶ。
心臓の弁も、コーヒーミルの取っ手も、
トランプのクイーンのほほ笑みも、
すべてけなげなモジュールたちである。
森山智子
編集的先達:和泉式部。SE時代にシステムと着物は似ていることに気づき開眼。迷彩柄の帯にブーツを合わせる、洋服生地を帯に仕立てる等、大胆な着こなしをはんなり決める。イシスにも森山ファンは数多い。
2025年春から多読アレゴリアの「着物コンパ倶楽部」を主宰。
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コメント
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2025-08-21
橋本治がマンガを描いていたことをご存じだろうか。
もともとイラストレーターだったので、画力が半端でないのは当然なのだが、マンガ力も並大抵ではない。いやそもそも、これはマンガなのか?
とにかく、どうにも形容しがたい面妖な作品。デザイン知を極めたい者ならば一度は読んでおきたい。(橋本治『マンガ哲学辞典』)
2025-08-19
エノキの葉をこしゃこしゃかじって育つふやふやの水まんじゅう。
見つけたとたんにぴきぴき胸がいたみ、さわってみるとぎゅらぎゅら時空がゆらぎ、持ち帰って育ててみたら、あとの人生がぐるりごろりうごめき始める。
2025-08-16
飲む葡萄が色づきはじめた。神楽鈴のようにシャンシャンと音を立てるように賑やかなメルロー種の一群。収穫後は樽やタンクの中でプツプツと響く静かな発酵の合唱。やがてグラスにトクトクと注がれる日を待つ。音に誘われ、想像は無限、余韻を味わう。