午年には馬の写真集を。根室半島の沖合に浮かぶ上陸禁止の無人島には馬だけが生息している。島での役割を終え、段階的に頭数を減らし、やがて絶えることが決定づけられている島の馬を15年にわたり撮り続けてきた美しく静かな一冊。
岡田敦『ユルリ島の馬』(青幻舎)
ここで、メッセージの交換がされることはもう永久にない。
2019年9月16日、43[守]の18教室に次々と鍵がかけられた。街道の提灯が一つひとつ消えていくような寂しさには、イシス編集学校のベテラン指導陣とてなかなか慣れないものだ。

タイガー・リリー教室師範代 福澤美穂子
実はこの日、タイガー・リリー教室師範代の福澤美穂子はネットを離れていた。福澤が戻るころには、師範と師範代の楽屋ラウンジにも鍵がかかっている予定だ。代理で教室に施錠した師範の井ノ上裕二は、ラウンジで返事がもらえないことを見越しつつ、書簡をしたためるような心持ちで、タイ・バンコクから福澤にメッセージを書いた。
「福澤師範代の言葉では”ひたひた”、わたし風では”じわじわ”と来る教室でしたね」。
[守]のお題でもあるオノマトペで、今期の教室の充実を讃える。楽屋でのコミュニケーションも、やはりイシス風だ。
講座に区切りがついたこの時期は、「師範と師範代」というロールの関係が溶け出すときでもある。役目を果たしたエディストたちが「イシスの仲間」にほのぼのと還る。「コーチと受講者」という関係すら、いとも簡単に反転する編集学校にあって、祭りの後のエール交換は、新しい関係への楽しげな予感も孕んでいるのだ。
43[守]の提灯が消えても、シーザーとタイガー・リリーの物語は、またどこかで続編が綴られることだろう。

川野貴志
編集的先達:多和田葉子。語って名人。綴って達人。場に交わって別格の職人。軽妙かつ絶妙な編集術で、全講座、プロジェクトから引っ張りだこの「イシスの至宝」。野望は「国語で編集」から「編集で国語」への大転換。
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2026-01-12
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