何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)

教室名が出世魚する。初音ミク太郎から初音イズタローへ、ホーム体節からホーム・ミームへ、マクラメ草紙からタクラミ草紙へ。
[守]の面影を残しつつ43[破]の教室名が変わった。出世魚のイナダ・ハマチ・ブリのように成長・変容してほしいとの期待がにじむ。
冒頭、松岡校長は「守と破の教室名を連動させて編集を加えるのは三重苦の難問だったよ」と語り、遊び歌を即興で詠みあげた。
「初音を感じ、ミームとホームが入れ替わる……」。タクラミ、綾釣、天鵞絨、合氣、ホログラム、羅甸など、教室名を組み込んだひとつの物語が誕生し、一座がつながった。
文体編集術、クロニクル編集術のレクチャーをへて、伝習座は最後の「セイゴオ知文」課題本10冊の共読へ。小説・エッセイ・マンガなど松岡校長が選んだとっておきの文庫本を師範、評匠らボードメンバーが紹介。初登板の師範代が大半とあって発表にも力が入った。AT賞に向けた道筋が見え、出世魚たちの顔がキリリと引き締まった。
「破のゲームメークをやっていく覚悟ができました」。
10月14日、43[破]が開講する。
小路千広
編集的先達:柿本人麻呂。自らを「言葉の脚を綺麗にみせるパンスト」だと語るプロのライター&エディター。切れ味の鋭い指南で、文章の論理破綻を見抜く。1日6000歩のウォーキングでの情報ハンティングが趣味。
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コメント
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2025-10-02
何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)
2025-09-30
♀を巡って壮絶バトルを繰り広げるオンブバッタの♂たち。♀のほうは淡々と、リングのマットに成りきっている。
日を追うごとに活気づく昆虫たちの秋季興行は、今この瞬間にも、あらゆる片隅で無数に決行されている。
2025-09-24
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