本楼おやこ塾 ギュッと読み書き編集 

2019/09/19(木)09:00
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  •  2019年8月11日、本楼おやこ塾が開催された。子ども編集学校チームによる、親子向けの編集体験講座である。今回は読書感想文に効く「読み書き編集ワーク」がテーマ。好きな本のキャッチコピーづくりに、小学3年生から中学2年生まで8人が挑戦した。


 得原藍ナビ(39[破])は、子育てまっ最中の母であり、身体や運動の仕組みの専門家だ。軽快な司会進行にのって、子どもたちはキーワードを決め、ホットワードを取り出し、それらをつないでコピーを書く。途中にイシスならではの連想と要約の稽古も入る。


 迷っていた子も時間内に書き上げた。全員がコピーを披露し、評価をもらう。「みんながビリになりたがる」「原点回帰と冒険は表裏」と、本の魅力を濃縮した傑作コピーが生まれた。

 

「なんでビリがいいのか気になるね」「帰ることと行くことが同じなんて大胆な見方」といった評価に子どもはニコニコ。親たちもホッとした表情を見せる。型を使った読み書き編集は、考えをグンと広げてギュッとまとめる。宿題の作文にもきっと役立つ。

  • 原田淳子

    編集的先達:若桑みどり。姿勢が良すぎる、筋が通りすぎている破二代目学匠。優雅な音楽や舞台には恋慕を、高貴な文章や言葉に敬意を。かつて仕事で世にでる新刊すべてに目を通していた言語明晰な編集目利き。

コメント

1~3件/3件

堀江純一

2025-10-02

何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)

川邊透

2025-09-30

♀を巡って壮絶バトルを繰り広げるオンブバッタの♂たち。♀のほうは淡々と、リングのマットに成りきっている。
日を追うごとに活気づく昆虫たちの秋季興行は、今この瞬間にも、あらゆる片隅で無数に決行されている。

若林牧子

2025-09-24

初恋はレモンの味と言われるが、パッションフルーツほど魅惑の芳香と酸味は他にはない(と思っている)。極上の恋の味かも。「情熱」的なフルーツだと思いきや、トケイソウの仲間なのに十字架を背負った果物なのだ。謎めきは果肉の構造にも味わいにも現れる。杏仁豆腐の素を果皮に流し込んで果肉をソース代わりに。激旨だ。