何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)

令和の幕開けとともに編集学校で最も苛烈な[離]が13季目を迎え開講した。『千夜千冊エディション ことば漬』(角川ソフィア文庫)と『万葉集の詩性 令和時代の心を読む』(角川新書)は風韻講座と追走し、稽古を彩る。
「今年はフェチでいく」という松岡校長の言葉に重ねるように31[花]入伝生たちは、自らのフェチ(偏愛)を掲げ、師範代になっていく。
ラグビーW杯開幕に先駆けて、Edit Tour Special(ETS)が全国12ヶ所で同時開催。「福島でEdit Tourをやりたい」という鈴木康代学匠の積年の思いが各地で一気に芽吹く夏となった。
遊刊エディストも数年に渡る構想・準備期間を経て、9月3日ついにオープンした。
2019年 エディスト・クロニクル(5月~9月)
凡例
●:編集学校イベント
◎:千夜千冊、松岡校長著書
○:国内外のニュース
●05.25 42[破] 伝習座2
◎05.25 1709夜『パンとペン』黒岩比佐子
○05.25 トランプ米大統領来日
●06.01 43[守] 伝習座2
◎06.08 1710夜『ダロウェイ夫人』ヴァージニア・ウルフ
○06.09 香港学生大規模デモ
◎06.14 1711夜『蘇東坡(上・下)』林語堂
◎06.14 千夜千冊エディション『ことば漬』(角川ソフィア文庫)
●06.15 第2回 師範IS&IS講
○06.20 バスケ八村塁、日本人初のNBA一巡目指名
◎06.21 1712夜『間主観性の現象学』エトムント・フッサール
○06.28 G20大阪サミット開催
●06.29 [風韻]17座 仄明書屋
◎06.29 1713夜『日本アパッチ族』小松左京
◎07.10 1714夜『エルテ』永瀧達治
◎07.10 『万葉集の詩性 令和時代の心を読む』(角川新書)
○07.11 はやぶさ2、リュウグウへの2回目着地成功
◎07.16 1715夜『リヒテンベルクの雑記帳』ゲオルグ・クリストフ・リヒテンベルク
○07.18 京都アニメーション放火
○07.24 ボリス・ジョンソン英首相就任
◎07.25 1716夜『名編集者パーキンズ』A・スコット・バーグ
●07.27 31[花] 花伝敢談儀
○08.04 ゴルフ渋谷日向子全英女子OP優勝
◎08.07 1717夜『ライティング・スペース』ジェイ・デイヴィッド・ボルター
●08.10 Edit Tourスペシャル全国開催(~08.12)
●08.17 13[離] 表沙汰
◎08.21 1718夜『ハエ・マウス・ヒト』フランソワ・ジャコブ
◎08.23 千夜千冊エディション『神と理性 西の世界観I』(角川ソフィア文庫)
●09.03 遊刊エディスト開設
●09.07 第70回感門之盟 43[守]42[破]31[花]
○09.08 台風15号上陸
◎09.11 1719夜『性とスーツ』アイ・ホランダー
●09.14 [風韻]17座 感歌會
◎09.19 1720夜『フォッサマグナ』藤岡換太郎
○09.20 ラグビーワールドカップ日本大会開幕
○09.23 グレタ・トゥンベリ国連で演説
後藤由加里
編集的先達:石内都
NARASIA、DONDENといったプロジェクト、イシスでは師範に感門司会と多岐に渡って活躍する編集プレイヤー。フレディー・マーキュリーを愛し、編集学校のグレタ・ガルボを目指す。倶楽部撮家として、ISIS編集学校Instagram(@isis_editschool)更新中!
学長 田中優子が人生で初めて男の着物を見立てることになった。しかも、その相手は林頭 吉村堅樹である。 事の発端は7月某日、学内会議中に優子学長が突然切り出した。「吉村さんは着物を着た方がいいと思うの」。 […]
2024年8月12日、イシス編集学校校長の松岡正剛が逝去した。エディスト編集部では、直後に約1カ月にわたる追悼コラム連載を実施。編集学校内外から多数寄せられた松岡校長の面影は、1年経ってもなお鮮明だ。まるでその存在が読む […]
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倶楽部撮家 第2期生募集! 多読アレゴリア「倶楽部撮家」の第2期目は、「写真家研究」と「モンタージュ」を楽しみます。第1期目の夏シーズンは、自身の幼な心を起点にして、まずはシャッターを押してみることを試みてきました。次 […]
こまつ座「父と暮せば」をイシス編集学校の師範が観てみました 第2弾
こまつ座「戦後”命”の三部作」の第一弾「父と暮せば」(井上ひさし作/鵜山仁演出)が現在公演中です。時空を超えて言葉を交わし合う父と娘の物語。こまつ座がライフワークとして大切な人をなくしたすべての […]
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コメント
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2025-10-02
何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)
2025-09-30
♀を巡って壮絶バトルを繰り広げるオンブバッタの♂たち。♀のほうは淡々と、リングのマットに成りきっている。
日を追うごとに活気づく昆虫たちの秋季興行は、今この瞬間にも、あらゆる片隅で無数に決行されている。
2025-09-24
初恋はレモンの味と言われるが、パッションフルーツほど魅惑の芳香と酸味は他にはない(と思っている)。極上の恋の味かも。「情熱」的なフルーツだと思いきや、トケイソウの仲間なのに十字架を背負った果物なのだ。謎めきは果肉の構造にも味わいにも現れる。杏仁豆腐の素を果皮に流し込んで果肉をソース代わりに。激旨だ。