卒意と用意と決意 43[破]伝習座

2019/11/30(土)09:23
img POSTedit

 「師範代を育てられるようになりたい」「人生が大きく変わった破だった」「目標は全員突破」。[破]師範代たちは後半戦に向けて気持ちを新たにしていく。

 

 2019年11月23日、43[破]2回目の伝習座が本楼で行われた。メインは師範による用法解説。物語編集術は急遽欠席せざるを得なくなった小路千広師範に代わり、相部礼子番匠が解説担当を直前で引き受けた。

 プランニング編集術を任された渡辺高志師範は、『茶室をつくった。―佐川美術館 樂吉左衛門館 5年間の日々を綴った建築日記』(樂吉左衛門著、淡交社)をもとに佐川美術館樂吉左衞門館の設計プロセスをプランニング編集術で読み解く。芒の海という抽象イメージから、水庭の底にある茶室という具体を作り上げる。抽象と具体を行き来しながら著者が思考し続けた5年間の方法を渡辺は丁寧に取り出していく。

 十五代樂吉左衛門氏は昨年のハイパーコーポレートユニバーシティでゲスト講師として本楼に招かれた陶芸家である。

 

 番匠の卒意、師範の用意、そして師範代の決意。

 それぞれの意が交わされた伝習座の様子をショートムービーでお届けする。

 

 

 

  • 後藤由加里

    編集的先達:石内都
    NARASIA、DONDENといったプロジェクト、イシスでは師範に感門司会と多岐に渡って活躍する編集プレイヤー。フレディー・マーキュリーを愛し、編集学校のグレタ・ガルボを目指す。倶楽部撮家として、ISIS編集学校Instagram(@isis_editschool)更新中!

コメント

1~3件/3件

堀江純一

2025-10-02

何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)

川邊透

2025-09-30

♀を巡って壮絶バトルを繰り広げるオンブバッタの♂たち。♀のほうは淡々と、リングのマットに成りきっている。
日を追うごとに活気づく昆虫たちの秋季興行は、今この瞬間にも、あらゆる片隅で無数に決行されている。

若林牧子

2025-09-24

初恋はレモンの味と言われるが、パッションフルーツほど魅惑の芳香と酸味は他にはない(と思っている)。極上の恋の味かも。「情熱」的なフルーツだと思いきや、トケイソウの仲間なのに十字架を背負った果物なのだ。謎めきは果肉の構造にも味わいにも現れる。杏仁豆腐の素を果皮に流し込んで果肉をソース代わりに。激旨だ。