「ピキッ」という微かな音とともに蛹に一筋の亀裂が入り、虫の命の完結編が開幕する。
美味しい葉っぱをもりもり食べていた自分を置き去りにして天空に舞い上がり、自由自在に飛び回る蝶の“初心”って、いったい…。

はにかみ湛える恒久・ほほえみ溢れる和奈。49[守]伝習座、休憩時間のミメロギアだ。ちょうど1年前に開講した47[守]で、新井和奈はアイドル・ママ教室師範代、渡辺恒久はその担当師範として半年間を共にした。コロナ下に加え、渡辺が海外在住だったことも重なり、これがリアルでの初対面だった。
47[守]のチームラウンジに「守に帰ってくれば、恒久師範がいる、と思えることが私の心の支え」と、新井は記していた。その言葉に導かれたように、49[守]師範として伝習座ゲストの渡辺と“はじめての再会”を果たした。
イシス編集学校はコロナ以前からオンラインの学びの場だった。教室は、EditCafeと呼ばれるインターネット上にある。そこで交わされるお題・回答・指南は、テキストによるコミュニケーションだ。
文字の組み合わせであるテキストだが、そこには師範代の熱や学衆の幼ごころが埋め込まれている。文字による対話を繰り返す度にそれぞれの教室らしさが立ち上がる。文字のやりとりだけで似顔絵も描ける。
EditCafeを離れ、直に対面した時、多くの学衆がつぶやく。「はじめてなのに懐かしい」。
言葉は不完全でゆらぎのあるコミュニケーション手段だ。だからこそ互いの「地」に思いを馳せ、メタファーを磨いて交し合い、テキストで信頼を築こうとしていく。
49[守]は4月25日に開講する。“はじめての再会”があなたを待っている。
石井梨香
編集的先達:須賀敦子。懐の深い包容力で、師範としては学匠を、九天玄氣組舵星連としては組長をサポートし続ける。子ども編集学校の師範代もつとめる律義なファンタジスト。趣味は三味線と街の探索。
ゲストは田中優子学長!!「九州の千夜千冊」刊行記念イベント必聴です
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コメント
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2025-10-07
「ピキッ」という微かな音とともに蛹に一筋の亀裂が入り、虫の命の完結編が開幕する。
美味しい葉っぱをもりもり食べていた自分を置き去りにして天空に舞い上がり、自由自在に飛び回る蝶の“初心”って、いったい…。
2025-10-02
何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)
2025-09-30
♀を巡って壮絶バトルを繰り広げるオンブバッタの♂たち。♀のほうは淡々と、リングのマットに成りきっている。
日を追うごとに活気づく昆虫たちの秋季興行は、今この瞬間にも、あらゆる片隅で無数に決行されている。