結婚飛行のために巣内から出てきたヤマトシロアリの羽アリたち。
配信の中で触れられているのはハチ目アリ科の一種と思われるが、こちらはゴキブリ目。
昆虫の複数の分類群で、祭りのアーキタイプが平行進化している。

8年近く続いた黒潮大蛇行終息の兆しが報じられる中、イシス界隈に、これまでにない潮流がおこっている。
松岡正剛の「千夜千冊」をキーブックとし、「九州の千夜千冊」を冠した雑誌づくりが動き出したのだ。
九州支所の名は九天玄氣組、校長である松岡正剛の名付けだ。20年間“九州という方法”を探求してきた。周年企画はその集大成であり、柱となるのが雑誌づくりだ。発足会を開催した9月の彼岸をめざして刊行する。
雑誌は予約販売を行うが、完成させることだけが目的ではない。編集作業は九天だけでは行わない。イシス編集学校の有志や外部のゲストにも呼び掛け、組の内外、学校の内外が混ざり合い、刊行後も編集状態が渦を巻き続けることを意図している。
「九州の千夜千冊」選書チームには、多読アレゴリアの運営メンバーや伝説の本屋「松丸本舗」のBSE等に声掛けをし、前のめりな面々が集った。
選書のためのラウンジも設営し、5月10日にはキックオフミーティングを開催。松岡正剛に届けるつもりで選び書くこと、九天は九州の深層を掘り、九天外はイメージを広げることを確認しあった。
刊行まで4カ月、選書と雑誌づくりの情報は今後の遊刊エディストをお見逃しなく。
アイキャッチ/関門海峡。九州と本州のあいだ。流れの向きは満ち引きごとに替わる。
石井梨香
編集的先達:須賀敦子。懐の深い包容力で、師範としては学匠を、九天玄氣組舵星連としては組長をサポートし続ける。子ども編集学校の師範代もつとめる律義なファンタジスト。趣味は三味線と街の探索。
イシス編集学校九州支所「九天玄氣組」は今年20周年。発足会を行った秋をめざし、周年事業を進めている。軸となるのは「九州の千夜千冊」を冠した雑誌の発行だ。松岡正剛の千夜千冊から選んだキーブック1冊ごとに33冊のグループをつ […]
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コメント
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2025-07-08
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2025-07-07
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2025-07-03
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