「忌まわしさ」という文化的なベールの向こう側では、アーティスト顔負けの職人技をふるう蟲たちが、無垢なカーソルの訪れを待っていてくれる。
このゲホウグモには、別口の超能力もあるけれど、それはまたの機会に。

鈴木哲也
編集的先達:寺田寅彦。本楼厠にある鑑真写真、能の翁面のごとき見た目とは裏腹に熱い編集闘志を秘める男。4度の師範代で「テツヤさん」と多くの学衆からも慕われる。落語風に食事を案内、プロフ写真は子供時代とお茶目でもある。
「世は共感の時代を迎えたのだ」。動物行動学者であるフランス・ドゥ・ヴァールは『共感の時代へ』の冒頭にこう書き、「この生まれながらの能力を活かせば、どんな社会も必ずやその恩恵に与るだろう」と期待を込めて締め括っている。その […]
コメント
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2025-09-16
「忌まわしさ」という文化的なベールの向こう側では、アーティスト顔負けの職人技をふるう蟲たちが、無垢なカーソルの訪れを待っていてくれる。
このゲホウグモには、別口の超能力もあるけれど、それはまたの機会に。
2025-09-09
空中戦で捉えた獲物(下)をメス(中)にプレゼントし、前脚二本だけで三匹分の重量を支えながら契りを交わすオドリバエのオス(上)。
豊かさをもたらす贈りものの母型は、私欲を満たすための釣り餌に少し似ている。
2025-09-04
「どろろ」や「リボンの騎士」など、ジェンダーを越境するテーマを好んで描いてきた手塚治虫が、ド直球で挑んだのが「MW(ムウ)」という作品。妖艶な美青年が悪逆の限りを尽くすピカレスクロマン。このときの手塚先生は完全にどうかしていて、リミッターの外れたどす黒い展開に、こちらの頭もクラクラしてきます。