56守で初登板される皆さまへキワメツキのサカイメ画像を。羽化が迫り、翅の模様が透けて見えてきたツマベニチョウのさなぎ。側面に並ぶ赤いハートマークが、学衆さんたちとの激しく暖かな交換を約束しております。
「遊撃」には、あらかじめかちっとした目標を定めず、状況に応じて動いていく、という意味がある。機を逃さず、果敢にうって出る。これぞ「遊撃」だ。
「遊撃ブックウェア」を掲げた感門之盟を経て、44期[花伝所]に飛びこんできた入伝生たちの「遊撃」っぷりに目を見張る。全入伝生が集結するラウンジ「編集術ラボ」に、あちこちから声が上がっているのだ。
入伝式のわずか3日後に、くれない道場のT・Mが、「せっかく感想を共有し合えそうな人たちがいるなら、交感したい」と松岡正剛校長の自伝を共読する、〈「世界のほうがおもしろすぎた:ゴースト・イン・ザ・ブックス」交感会〉スレッドを立ち上げれば、むらさき道場のH・MやK・Kらが我れ先にと駆けつける。
そのH・Mは、この流れに「続きたい」と、〈禅禅ちいさな禅問答〉スレッドを設置。「紫は赤と青のどちらに近いか?」という禅問答を投げ込んだ。
むらさき道場のK・Kも新たにスレッドを立ち上げた。入伝式で林朝恵花目付が紹介した松岡校長の「乱世こそ花伝所だ」という言葉を受け、「なぜ、乱世こそ花伝所なのでしょうか」と問いを発したのだ。
こうした次々に遊撃する入伝生たちの動きを受け、遊撃師範も黙っていない。今期から新たに、その名も「遊撃師範」のロールを纏った吉井優子師範は、全道場を巻き込んだ「44花FB会」のオンライン開催を企図した。
意図を察知し、即応したのが、むらさき道場のS・Tだ。
「M2-1/解説」が各道場に届いたであろう機を見計らって、それぞれのフィードバックを交換するスレッドを用意した。
道場を超えてその気づきなどを交わしあえたら、演習にも繋がる「非自己」を取り入れてフィードバックできるかなと思いスレッドたててみました。
S・Tは「先走りすぎた」とスレッドをいったん取り下げてしまったが、この動きをキャッチした44[花]の面々は、大いに刺激を受けたに違いない。
今期44[花]の入伝生は、「とりあえず小石を池に放り込んでみる」ことに長けているようだ。その動きは見よう見まねだったかもしれず、単なる勢いだったかもしれない。だが、投げ込んでみれば、小石の波紋が全体を震わせ、場が動き始めることに気づいたはずだ。渦は起こせる。いや、起こすのだ。
44[花]の遊撃は続く。
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角山祥道
編集的先達:藤井聡太。「松岡正剛と同じ土俵に立つ」と宣言。花伝所では常に先頭を走り感門では代表挨拶。師範代登板と同時にエディストで連載を始めた前代未聞のプロライター。ISISをさらに複雑系(うずうず)にする異端児。角山が指南する「俺の編集力チェック(無料)」受付中。https://qe.isis.ne.jp/index/kakuyama
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