鋸鍬形、犀兜、鰹象虫、乳母玉虫、碁石蜆、姫蛇の目、漣雀、星枯葉、舞妓虎蛾、雛鯱、韋駄天茶立、鶏冠軍配、鶉亀虫。見立ては、得体の知れないものたちを、手近に引き寄せたり、風雅に遊ばせることの糸口にもなる。
野や山が彩り豊かに色づき始めるので彩月(いろどりづき)とも呼ばれる9月。
モーリス浅羽の田んぼもすっかり黄金色に染まった。
米の収穫の目安は、稲穂が全体的に黄金色に色づき、出穂から約40〜45日、積算温度が約1000〜1250℃に達した頃といわれている。
モーリス宅では、今年は出穂から45〜50日くらい、出穂から積算温度1000度くらいで稲刈りした。
さて、8月下旬にはこのくらいだった稲たちは
ひと月ですっかりたわわになった!
稲穂の先にはビッシリと米が実っている。
こんなにたくさんの籾が付いているなんて
9月28日、刈り入れ決行!
収穫は、小規模農家では繁茂期で一番労働力がかかる季節であり、大規模農家では労働力代わりの機械(コンバイン)に一番費用がかかる季節である。
日暮れまでに終えるため、農家は刈り入れを手伝いあう。
モーリス浅羽も自分の田んぼを手伝ってくれた人たちの田んぼの刈り入れを手伝う。
昔ながらのしきたりだ。
現代では小さな子どものいる家庭が「体験したい!」と言って手伝いにきてくれる。
今年もそんな親子が二組ほど手伝ってくれたが、昔は互助精神で村中が収穫という季節を乗り切ったのだ。
村八分にされると生きていけなかったという言葉がストンと腑に落ちた。
次々と刈り取られた稲が束ねられ、天日に干されていく。
この天日干しにするために、稲架(ハゼ)にかけていくのに人手がかかるのだ。

こちらの機械は「米名人」という水分測定器。
刈り入れに適した水分量、脱穀に適した水分量があるのだ。
脱穀には地方によって違いがあるが、16.5~16.05%ぐらいの水分量が適しているといわれている。
長野県では15.0%あたりらしい。
コイン精米機には、大体は「16%以上入れるな!」と書かれている。
故障の原因となるようだ。
浅羽米は16%でギリギリだったが、この日を逃すと雨模様の天気予報だったので、16%で決行することにした。
ということで、10月12日(日)脱穀決行!
脱穀終了!
今年の作業は無事終わった。
しかし、モーリス浅羽の顔は冴えない。
今年は異常な暑さだったせいか、オモダカ、コナギが大量発生し、毎朝田んぼに入って手で草を引き抜く作業を二週間ほど続けたが、一部草に飲まれて成育が悪いところが残ってしまったのだという。
「初期除草に遅れをとったのがいけなかった。昨年の60%ぐらいの収穫になってしまって大反省」
それでも、とれたての新米はやはり美味しい(^.^)
別典祭には、今年の浅羽米ササシグレとコシヒカリの両方がお目見えする。
ササシグレとコシヒカリの違いは、浅羽米プロジェクトVol3にも書かれているが、ササシグレのほうが、粘りが少なく味的にはさっぱりしているという。
ササシグレは、60年代半ばに「いもち病」の大流行で収量が半減し、病気に強いように品種改良されたササニシキが後継となった。しかし、食味はササシグレの方が良く、根強い人気があり、自然農にも向いていると言われているので、少数の農家が大事に育てている。
あっさり味なので、寿司のシャリに向いているとも言われていて、ササシグレを使用している寿司屋も結構ある。
魚好きの方にはぜひ試していただきたいお米だ。
別典祭まであと二週間余り。
我が軽井沢別想フロンティア倶楽部は、今年の浅羽米と軽井沢の別想ガイドブックをセットで販売する。
「ササシグレorコシヒカリ500g(約3合)+ガイドブック」でなんと500円!
ワンコインで軽井沢の無農薬の新米とガイドブックが手に入れば、あなたももう立派な軽井沢通だ。
さぁ 別典祭に行こう!
別典祭でお待ちしてま~す!
<軽井沢別想フロンティア守り人一同>
中原洋子 浅羽登志也 本城慎之介
《軽井沢別想フロンティア》倶楽部の記事
●連載:「浅羽米プロジェクト2025 」
【軽井沢別想フロンティア】浅羽米プロジェクト2025 稼働!
中原洋子
編集的先達:ルイ・アームストロング。リアルでの編集ワークショップや企業研修もその美声で軽やかにこなす軽井沢在住のジャズシンガー。渋谷のビストロで週一で占星術師をやっていたという経歴をもつ。次なる野望は『声に出して歌いたい日本文学』のジャズ歌い。
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