20周年感門之盟 100shot #01 先達と列島を繋いで

2020/10/07(水)15:54
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20年で751教室が誕生した。単純計算しても何百万のやりとりがネット上の教室で交わされていたことになる。触れることのできないデジタル文字の往復書簡。だからこそ、師範代たちは言葉には表情をのせ、行間から方法を読み、放つタイミングに思いを込めてきた。お題・回答・指南の編集稽古を重ねるうちに教室は一人一人の原郷となり、トポスとなる。

 

イシス編集学校20周年を祝った「第74回感門之盟 エディット・ジャパン2020」。2日間の本楼の景色を100shotでお届けします。まずは第一弾です。レイアウトの都合上、パソコンから閲覧されることをお勧めします。

 

*(  )は最初に担当した教室名またはロール名。全員たった1つの教室名を持つ師範代でした。

▼ ジャンヌ・ダルクが旗を掲げて

オープニングを飾るISIS編集学校クロニクル映像を見守る司会の佐々木千佳局長。誰にも聞こえないように画面に映る師範代の名前を一人一人口にする。

ファンファーレと共に旗がはためく。

開演直前の覚悟。

▼ 編集学校をつくったイシスの顔たち

【宮之原立久(教頭)】「宮之原さんはスマート、だけど始めたらやめない。そのおかげで編集学校ができた」と創成期を思い返す佐々木局長。「立ち上げの時は試行錯誤で日々いろいろあったが師範、師範代の支援があった。当時の人たちも関われる入り口を作りたい」ISISのこれまでとこれからが交差する。

【稲本健治(第7期 からくりおいらん教室)】「高速で師範代の指南や教室の"らしさ"から良さを抽出して更に成長できるよう言葉をかけていた」2007年に初めてできた番匠を任された稲本さん。

創成期メンバーとの再会に思わず頬を緩める松岡校長。

【山田仁(第1期 メソッドファンド教室)】

「第1期師範代の時に生まれた双子は今月20歳になりました」編集学校と同い年の双子姉妹は揃って45[守]を卒門し、[破]へ進むことを決意。父の山田さんは千夜千冊の原著を読むという自分に課した稽古を今でも欠かさず続けている。モニターに映る山田親子に手を振る校長。

【古川柳子(第7期 蓼食うプリズム教室)】 編集学校の名物お題「たくさんの「私」」での指南をきっかけに学衆10人の個性を開花させていったおりゅうさん。「私は産婆であった」と当時の師範代活動を振り返る。マダム池澤祐子師範(第9期韋駄天サプリ教室)の出身教室というだけでもその濃厚な教室模様が伝わってくる。「師範代モデルは古川おりゅうが作った」と松岡校長も賛辞を贈る伝説の教室。

【川崎隆章(第2期 直立猿人教室)】 編集の国ISISを立ち上げたメンバーであり、田中晶子所長(第5期月のかぞえ教室)が[守]師範代時代の担当師範でもあった"野性の師範代"。[破]プランニング編集術のドライブ「編集飛び道具」をつくった張本人でもある。

▼ 日本縦断!支所便り

宮城から愛知へ、大阪から大分へ。校長書き下ろしの書とともに支所を繋いだ列島中継で2日目の朝がスタート!

【未知奥連】仙台人のオアシス定禅寺通から声を届ける森由佳師範(第4期とぶかな教室)。実は初番匠のもう一人でもある。

【曼名伽組】名古屋のヴァンキコーヒーロースターから2代目曼名伽組組長 小島伸吾(第6期風紋某々教室)と小島貴子(第13期全禅おしゃま教室)夫妻。1日目は奇内花伝組とのコラボでも画面越しに漏れ出る強烈なキャラ立ちで魅せる。

校長の書を大切に掲げる葛西淳子師範代(左:第23期ずんだ内外教室)と菅野祥子師範代(右:第37期ポラリス・ルーチェ教室)

【奇内花伝組】大阪 近畿大学から2日間中継。時には体を張る芸風で緊張走る本楼を沸かせた奇内花伝組。福田容子師範(左:第27期推感まいまい同盟教室)と山根尚子師範(右:第39期千里チャクラ教室)

【九天玄氣組】大分 耶馬渓会場は前日から泊まり込み。九天玄氣組の絶対的組長 中野由紀昌(中央:第4期メロンパンな教室)を囲み、左からこの日も脱いだ中洲マリリン三苫麻里師範代(第37期めんたいエディトン教室)、みんなの胃袋も支えるヤバ系な母 田中さつき師範代(第14期十五夜はねる教室)、リカちゃんクッキングでお馴染み石井梨香師範(第26期五色玄海教室)、熊本から耶馬渓に駆けつけたむぞか娘 吉田麻子師範代(第41期呵々風穴教室)

▼ 編集の火を灯す 45[守]卒門式

 

「遠隔教育がここに始まる。体温の感じる教室にしたい」松岡校長の言葉で20年前に編集学校が始まった。第4期セクシープロジェクト教室師範代 冨澤陽一郎道匠の好きな色はレッド。「似合わないけれど赤は師範代が学衆に編集の火をつける色」赤色の花が咲くワンピースを着て鈴木康代学匠(第21期夕方ここに教室)がメッセージを贈る。

「45[守]はリモートではじまり、面影が与えられた期でもあった。これからの20年また火を灯していきたい」

教室のラウンジで短歌を詠み紡いだ天野陽子師範代(分身リトム教室)

期待を裏切らないアフロで登場 西村彗師範代(アフロル・テクノ教室)

力の不足 を 不足の力 へ 福井千裕師範代(野の字しびれる教室)

7年ぶりの登板で速修コースを疾走 岡本尚師範代(ざこば太郎教室)

中西昌大師範代(飄々絃々教室)「深夜特急もしてね」校長より

教室名と学衆名、敬愛する閣下を胸に 佐々木章師範代(はたはたデーモン教室)

校長から師範代に贈られる先達文庫。本を贈る文化を継承する。

学衆のフェチを掬いあげる 下平真史師範代(神島帝釈天教室)

佐藤玲子師範代(型紙みえけん教室)の近大感門式を見守る本楼

幼い頃からブリコラージュが大好き三國紹恵師範代 (反転アーク教室)

「見えないものをみようとした」ノヴァーリスに教室を重ねて 若林牧子師範代(ストールたくさん教室) 

「師範代ロールでたくさんの私が開花する」梅澤光由師範代(糠床ザナドゥ教室)

▼ 編集濃度は三密 33[花]放伝式

2日間のキャンプでは史上最多発言数を叩き出した33[花] 世阿弥を掲げ牽引してきた三津田知子花目付(左:第24期修験ハイジ教室)と田中所長(右)

「花伝生の時に錬成で一生を変えるような言葉をもらった」変化し成長していく花伝生に涙した嶋本昌子錬成師範(第39期全身ラテン教室)と中村麻人錬成師範(左:第35期十装ダリア教室)

左から三津田花目付、もうすぐエディストで新連載が始まる竹川智子花伝師範(第30期推命道観教室)、「発言密度が突出していた33[花]だった」深谷もと佳花伝師範(第36期FMサスーン教室)、46[守]師範代として「落下狼藉教室」を拝命 齋藤成憲花伝師範(第20期かくれんボレロ教室)、「足元を見直したい」と並行して[守]再受講していた 小川玲子花伝師範(第20期弦学マイセン教室)

師範に贈られる師範選書は『人類学とは何か』ティム・インゴルド(亜紀書房)。「人類学を変えつつある。できれば早く千夜したい」

つづく

 

20周年感門之銘 100shot #01 先達と列島を繋いで

20周年感門之銘 100shot #02 発動するプレゼンス

20周年感門之盟 100shot #03 舞台裏の奔走

  • 後藤由加里

    編集的先達:石内都
    NARASIA、DONDENといったプロジェクト、イシスでは師範に感門司会と多岐に渡って活躍する編集プレイヤー。フレディー・マーキュリーを愛し、編集学校のグレタ・ガルボを目指す。倶楽部撮家として、ISIS編集学校Instagram(@isis_editschool)更新中!