2019年8月11日、親子向けの編集体験講座の本楼おやこ塾が開催された。今回のテーマは読書感想文に効く「読み書き編集ワーク」。小学3年生から中学2年生まで8人が挑戦した。
ナビゲーターの得原藍(39[破])は、子育てまっ最中の母であり、身体や運動の仕組みの専門家だ。軽快な司会進行にのって、子どもたちは好きな本のキャッチコピーをつくる。キーワードを決め、ホットワードを取り出し、それらをつないでコピーを書いていく。途中、イシスならではの連想と要約の稽古も加わる。
しばらく首をかしげていた子もなんとか時間内に書き上げ、全員が渾身の一文を披露。「みんながビリになりたがる」「原点回帰と冒険は表裏」など、本の魅力を濃縮した傑作コピーが生まれた。
「なんでビリがいいのか気になるね」「帰ることと行くことが同じなんて大胆な見方」といった評価に子どもはニコニコ。親たちもホッとして表情がやわらいだ。型を使った読み書き編集は、考えをグンと広げてギュッとまとめる。宿題の作文にもきっと役立つ。
原田淳子
編集的先達:若桑みどり。姿勢が良すぎる、筋が通りすぎている破二代目学匠。優雅な音楽や舞台には恋慕を、高貴な文章や言葉に敬意を。かつて仕事で世にでる新刊すべてに目を通していた言語明晰な編集目利き。
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