「ピキッ」という微かな音とともに蛹に一筋の亀裂が入り、虫の命の完結編が開幕する。
美味しい葉っぱをもりもり食べていた自分を置き去りにして天空に舞い上がり、自由自在に飛び回る蝶の“初心”って、いったい…。

TEDさながらのハイパープレゼン
遊刊エディストで事前投票を実施した「ハイパープランINFORM」。
感門之盟のP1グランプリは、予選投票で選ばれた3案のプレゼンをTEDさながらに行う。
松岡校長の仕事術に体当たりでぶつかる[破]の編集稽古の集大成。それが「プランニング編集術」だ。この稽古では「ハイパーミュージアム」のプランナーとなり、「よもがせわほり」という方法によってプランニング稽古をする。
「スーパー」ではなく「ハイパー」な理由
「ハイパープランニング」の「ハイパー」とはそもそも何だろう? 一体「スーパー」と何が違うのか?
白シャツに黒スーツ、黒の蝶ネクタイをまとう司会吉村はこの問いからスタートする。
スーパーとは今よりも超えること、万能であること。
ハイパーはある一つのことがあらゆる普遍に通じるもの。
編集稽古を振り返って欲しい。
プランニング編集術は「よ(与件の整理)」と「も(目的の拡張)」から始まる。コンセプトからは始まらない。
既存のコンセプトや「こうしたい」とあらわれたイメージを、徹底した与件の収集と目的のシソーラスの拡張によって、再編集をしていく。
そのために「よ(与件の整理)」を尽くした先で見つけた「ひとつのもの・こと」からスタートし、拡張してこそのハイパーなのだ。
司会・吉村の問いは、P1グランプリの「与件の整理」であり「目的の拡張」でもある。
どのようなハイパーなミュージアムがあらわれるのか。P1グランプリの結果は別記事で紹介する予定。
上杉公志
編集的先達:パウル・ヒンデミット。前衛音楽の作編曲家で、感門のBGMも手がける。誠実が服をきたような人柄でMr.Honestyと呼ばれる。イシスを代表する細マッチョでトライアスロン出場を目指す。エディスト編集部メンバー。
「松岡校長のブックウェア空間を感じて欲しい」鈴木康代[守]学匠メッセージ【89感門】
読書することは編集すること 「読書」については、なかなか続けられない、習慣化が難しい、集中できずにSNSなどの気軽な情報に流されてしまう――そうした声が少なくない。 確かに読書の対象である「本 […]
「松岡正剛の方法にあやかる」とは?ーー55[守]師範陣が実践する「創守座」の場づくり
「ルール」とは一律の縛りではなく、多様な姿をもつものである。イシス編集学校の校長・松岡正剛は、ラグビーにおけるオフサイドの編集性を高く評価していた一方で、「臭いものに蓋」式の昨今のコンプライアンスのあり方を「つまらない」 […]
第87回感門之盟「感話集」(2025年3月29日)が終了した。これまでに公開された関連記事の総覧をお送りする。 【87感門】感話集 物語づくしのスペシャルな1日に(司会・鈴木花絵メッセージ) 文:今井早智 […]
「講座の中で最高に面白い」吉村林頭が語る「物語の力」とは【87感門】
イシス編集学校の校長・松岡正剛が、編集工学において、「方法日本」と並んで大切にしていた方法。その一つが「物語」であり、この物語の方法を存分に浴びることができる場が、イシス編集学校の[遊]物語講座である。 「 […]
色は匂へど 散りぬるを 〜Open Perspective〜 「い」 色は何色? わけてあつめて 虹となる [用法1]わける/あつめる 2025年3月15日、桃や梅が春の到来を告 […]
コメント
1~3件/3件
2025-10-07
「ピキッ」という微かな音とともに蛹に一筋の亀裂が入り、虫の命の完結編が開幕する。
美味しい葉っぱをもりもり食べていた自分を置き去りにして天空に舞い上がり、自由自在に飛び回る蝶の“初心”って、いったい…。
2025-10-02
何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)
2025-09-30
♀を巡って壮絶バトルを繰り広げるオンブバッタの♂たち。♀のほうは淡々と、リングのマットに成りきっている。
日を追うごとに活気づく昆虫たちの秋季興行は、今この瞬間にも、あらゆる片隅で無数に決行されている。