外国語から日本語への「翻訳」もあれば、小説からマンガへの「翻案」もある。翻案とはこうやるのだ!というお手本のような作品が川勝徳重『瘦我慢の説』。
藤枝静男のマイナー小説を見事にマンガ化。オードリー・ヘプバーンみたいなヒロインがいい。
花伝所は [破]を修了したものだけが許される、師範代養成コースである。第35期花伝所の放伝式。恒例の花伝扇授与の前には、田中晶子所長、深谷もと佳花目付、三津田知子花目付による三頭鼎談がおこなわれた。
今季は道場ごとの花伝師範に二人の錬成師範加わって、初めて三人がかりで入伝生を迎えた。
まるで文楽の三人使いのようだった。
ーーー田中晶子
指南する側も「差し掛かり」を引き受けていかなければ、魂がこもらない。
そのための指導方法、仕組み自体をを開発していくことが私たちの使命だと思う。
ーーー深谷もと佳
価値が一様になっていくなかで、評価の力、批評の力が求められてる。
受容とは抱きしめることだけではなく、問いを投げかけること、別様可能性を見出すことではないか。
ーーー三津田知子
花伝扇授与では、初の花伝錬成師範をまっとうした四名には松岡正剛校長から「花伝」の二文字を書した扇が贈られる。四つの花伝扇には四人四様それぞれの「らしさ」が込められている。校長からマイクを向けられた錬成師範たちは稽古を振り返り、抱負を語る。最初の授与者の梅澤奈央は「師範になれば社会も指南できると思った。それをエディストで実践しています」。梅澤の歯切れの良い発言に校長は「やっぱりウメコだ」とうなずき唸った。
◆梅澤奈央 花伝錬成師範

◆蒔田俊介 花伝錬成師範

◆米田奈穂 花伝錬成師範

◆神尾美由紀 花伝錬成師範

続けて、花伝錬成師範を複数回つとめた人に「師範選書」が授与された。校長が花伝指導陣のために厳選した1冊である。授与を受けたメンバーはこの10名。
林 朝恵 花伝師範
白川雅敏 花伝師範
小倉圭吾 花伝師範
岩野範昭 花伝師範
吉井優子 錬成師範
中村麻人 錬成師範
山田細香 錬成師範
加藤めぐみ 錬成師範
三津田知子 花目付
深谷もと佳 花目付

『事件! :哲学とは何か』
スラヴォイ・ジジェク (著), 鈴木 晶 (翻訳), 河出ブックス
校長は語る。「ジジェクは世界の哲学者のベスト10に入ると思う。何よりも”想像力こそが感染している”と明言してきた。この本にはこんなことを書かれている。この3つは絶対に忘れないでほしい。一、真実は痛い。二、自己は事件からしか生まれない。三、真理は誤謬からしか生まれない」
文:金宗代
エディスト編集部
編集的先達:松岡正剛
「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。
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コメント
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藤枝静男のマイナー小説を見事にマンガ化。オードリー・ヘプバーンみたいなヒロインがいい。
2025-12-23
3Dアートで二重になった翅を描き出しているオオトモエは、どんな他者に、何を伝えようとしているのだろう。ロジカルに考えてもちっともわからないので、イシスなみなさま、柔らか発想で謎を解きほぐしてください。
2025-12-16
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