飲む葡萄が色づきはじめた。神楽鈴のようにシャンシャンと音を立てるように賑やかなメルロー種の一群。収穫後は樽やタンクの中でプツプツと響く静かな発酵の合唱。やがてグラスにトクトクと注がれる日を待つ。音に誘われ、想像は無限、余韻を味わう。

「番」と書いて「つがい」と読む。アイキャッチ画像は松岡校長が雑誌に連載していた百辞百景の一部。「番」は二つものものが組み合わさり、「継ぎ合う」ことだという。昨季、守破にイシス初のロールである番記者が誕生した。講座とエディストを、イシスと社会を「継ぎ合う」という大きなミッションが託された。守は上杉公志、破は梅澤奈央がその任にあたった。
イシス編集学校は編集稽古というプロセスを大切にしている。通過したものでしかわからない充実と再生と錬磨の日々がある。それゆえにイシスのことは入門したものでしか、当期の講座に関わったものでしか、わかり得ないというジレンマがある。しかし、だからこそ、イシスのダントツな面白さを、稽古の唯一無二の体験を、情熱と編集力をもつ師範代の風姿を伝えたい。番記者は、その誰もがやったことがない難題に取り組んだ。
(01) 職場を「広告」にしてしまいなさい。自分たちの仕事に自信があって、それを外にうまく伝えられていないなら、職場そのものを広告すればいい。
梅澤奈央[破]番記者こと、ウメ子はなんと22本の記事を書き上げた。1週間に1本のペースである。DANZENエディストという称号があれば、それは彼女にこそふさわしい。[破]に進むことを迷っている人も、[破]の再受講を考えている人も、そしてすでに[破]の受講を決めて開講を待ちわびている人も、いやいやもちろんそれ以外の方も、まずは半年間のエディスト・ドキュメンタリーに目を通していただきたい。
以下に、いくつかピックアップして紹介しよう。[破]編集稽古の紹介としても、編集術の骨法としても読める。
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ポッと出て、グッと締める。
先達への敬意も込めた実践編集記事
●松岡正剛ライティング術!文章のクオリティを格上げする「ポッと出」とは【46破 知文AT】
記事にしにくい個人史クロニクル
再受講者をネタに3枚卸で仕上げる
名作の見出し編集に焦点化したエディスト
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47破では、ウメ子が編集稽古の何をスクープするだろうか。編集術をいかにバージョンアップさせるだろうか。学衆や師範代の誰をいじりたおすだろうか。そして、イシスをどれほど世に知らしめるだろうか。下半期のエディスト、まずは梅澤奈央を要マンマークである。
文:吉村堅樹
エディスト編集部
編集的先達:松岡正剛
「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。
ISIS co-mission対談|「きらめく星座」音楽の力 こまつ座代表井上麻矢×イシス編集学校学長田中優子
こまつ座の舞台「きらめく星座」を巡る、ISIS co-missionの井上麻矢(こまつ座代表 )と田中優子(イシス編集学校学長 )による特別対談がイシスチャンネルで公開されました。 太平洋戦争を舞台に、さま […]
エディットリアリティーの森【松岡正剛 revival 03】
2024年8月12日、イシス編集学校校長の松岡正剛が逝去した。エディスト編集部では、直後に約1カ月にわたる追悼コラム連載を実施。編集学校内外から多数寄せられた松岡校長の面影は、1年経ってもなお鮮明だ。まるでその存在が読む […]
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【プレスリリース】編集工学研究所、「松岡正剛 Re-Edit Project」始動。未公開講義録の集成など、知の再編集プロジェクトを一周忌に発表。
編集工学の創始者・松岡正剛の一周忌を迎える2025年8月12日、編集工学研究所(東京都世田谷区/代表取締役社長 安藤昭子)は、「松岡正剛 Re‑Edit Project」を始動します。このプロジェクトは、松岡が遺した文章 […]
コメント
1~3件/3件
2025-08-16
飲む葡萄が色づきはじめた。神楽鈴のようにシャンシャンと音を立てるように賑やかなメルロー種の一群。収穫後は樽やタンクの中でプツプツと響く静かな発酵の合唱。やがてグラスにトクトクと注がれる日を待つ。音に誘われ、想像は無限、余韻を味わう。
2025-08-14
戦争を語るのはたしかにムズイ。LEGEND50の作家では、水木しげる、松本零士、かわぐちかいじ、安彦良和などが戦争をガッツリ語った作品を描いていた。
しかしマンガならではのやり方で、意外な角度から戦争を語った作品がある。
いしいひさいち『鏡の国の戦争』
戦争マンガの最極北にして最高峰。しかもそれがギャグマンガなのである。いしいひさいち恐るべし。
2025-08-12
超大型巨人に変態したり、背中に千夜をしょってみたり、菩薩になってアルカイックスマイルを決めてみたり。
たくさんのあなたが一千万の涼風になって吹きわたる。お釈迦さまやプラトンや、世阿弥たちと肩組みながら。