道ばた咲く小さな花に歩み寄り、顔を近づけてじっくり観察すると、そこにはたいてい、もっと小さな命がきらめいている。この真っ赤な小粒ちゃんたちは、カベアナタカラダニ。花粉を食べて暮らす平和なヴィランです。
■イシスをDAN ZENにする iGenセブン
松岡正剛をして「きっと次代のスターになるだろう」と言わしめたイシスiGen7人衆がいる。
その活躍は目覚ましく、師範講義に遊刊エディスト、エディットツアーなど編集学校のあちこちで頭角を現し、新しいメディエーションの方法を築き始めている。そんなiGenとは一体何者なのか?
青春時代をポケベルとプリクラとルーズソックスで過ごしたロスジェネ世代の、感門之盟タブロイド紙「EditorShip」編集長 後藤由加里がiGenたちが日頃感じていることから、編集学校のこれからを訊いた。
遊刊エディスト紙上でも、7回に分けて特別転載してお届けする。
▲イシスのiGenは、千夜千冊1764夜『ホモ・デジタリスの時代』に登場した。
シリーズiGen、4人目はこの方。
iGen No.004 網口渓太(立正佼成会[縁]師範代)
本楼もどよめいた「初音ミク太郎」に狼狽えながらも愛嬌ある関西弁の指南で学衆の気持ちを掴む。憧れ力で起動する編集少年。
生誕年:1991年
編集学校歴:
<学衆として>
33[守]アルス・アクセル教室(野崎和彦師範代/竹川智子師範)
33[破]稜線シンデレラ教室(宮原由紀師範代/大音美弥子師範)
8[綴]モロイ・メロス文業(岡村豊彦師範代/森美樹師範)
36[破]庭先ホロン♪教室(野嶋真帆師範代/森井一徳師範)
27[花]からたち道場(竹島陽子花伝師範)
12[離]洞響院(小坂真菜美別当師範代/井田昌彦別番/福田容子右筆)
<師範代として>
42[守]初音ミク太郎教室(後藤由加里師範)
43[破]初音イズタロー教室(小路千広師範)
立正佼成会[縁]1期つもりつもって、つもり教室
Q1.密かにこだわっているフェチな雑品は?
黄色いムック本を集めること。『ナショナルジオグラフィック』のデザインが好きで、変な癖が付いてしまいました。部屋には衣食住や本に関する雑誌が積み上がっています。いつか『エディショナルジオグラフィック』に。
Q2.家から最寄り駅の間でなぜかどうしても気になっちゃうこと
寄り道できるお店が減っていくこと。帰宅時にちょっと寄るのが楽しみだった文房具屋や本屋がなくなり、冷やし飴やコロッケの、あの味とも出会えない町になってきています。留めておかなければならない記憶のようです。
Q3.『情報の歴史21』で自分の生誕年以降の歴象で一番注目し
1992年のWWW(ワールドワイドウェブ)です。I-GENと
Q4.編集学校でこれまでに誰かに言われて印象に残った一言は?
「初音ミク太郎」という教室名を頂いた日、松岡校長に「初音マク太郎と迷ったんだよ」と言われたこと。蒔く?膜?幕?撒く?と未だに連想中で答えが決まっていません。たぶん膜です。何度も左見右見した1日でした。
Q5.編集学校で新しい講座やプロジェクトを立ち上げるなら?
打ち上げ前に恒例のバーベキューをするNASAの宇宙飛行士では
■iGen網口をもっと知るなら
■シリーズiGen〜イシスをDAN ZENにする7名〜
001:穂積晴明 外郎売りからDJまで 多芸多才のデザイナー
003:梅澤光由 全身義体を夢見る エディトリアルジャズピアニスト
004:網口渓太 関西弁のミク太郎 憧れ力で起動する編集少年
005:梅澤奈央 獲物はイジって逃さない 言葉フェチの人気記者
006:加藤めぐみ AI疑惑の超絶アーチスト 謎めく21世紀の女
iGenロゴデザイン:穂積晴明
エディスト編集部
編集的先達:松岡正剛
「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。
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コメント
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2025-11-25
道ばた咲く小さな花に歩み寄り、顔を近づけてじっくり観察すると、そこにはたいてい、もっと小さな命がきらめいている。この真っ赤な小粒ちゃんたちは、カベアナタカラダニ。花粉を食べて暮らす平和なヴィランです。
2025-11-18
自ら編み上げた携帯巣の中で暮らすツマグロフトメイガの幼虫。時おり顔を覗かせてはコナラの葉を齧る。共に学び合う同志もなく、拠り所となる編み図もなく、己の排泄物のみを材料にして小さな虫の一生を紡いでいく。
2025-11-13
夜行列車に乗り込んだ一人のハードボイルド風の男。この男は、今しがた買い込んだ400円の幕の内弁当をどのような順序で食べるべきかで悩んでいる。失敗は許されない!これは持てる知力の全てをかけた総力戦なのだ!!
泉昌之のデビュー短篇「夜行」(初出1981年「ガロ」)は、ふだん私たちが経験している些末なこだわりを拡大して見せて笑いを取った。のちにこれが「グルメマンガ」の一変種である「食通マンガ」という巨大ジャンルを形成することになるとは誰も知らない。
(※大ヒットした「孤独のグルメ」の原作者は「泉昌之」コンビの一人、久住昌之)