マンガに限った話ではないが、「バカ」をめでる文化というものがある。
猪突猛進型の「バカ」が暴走するマンガといえば、この作品。市川マサ「バカビリーバー」。とにかく、あまりにもバカすぎて爽快。
https://yanmaga.jp/comics/
講座が冒険になった。
イシス編集学校の物語講座で開講以来はじめてのお題改編が行われ、お題の一つ「トリガー・ショット」が「トリガークエスト」に大きく変わる。
クエストとは、探索や冒険の旅といった意味を持つが、ここではゲーム用語の意味が用いられる。ゲームにおけるクリアすべき課題という意味だ。物語講座を立ち上げたゲームクリエイターの赤羽卓美綴師の姿が見え隠れする。
「トリガークエスト」では、物語を書いている叢衆(学衆)に師範からクエストが出題される。叢衆の創作の進行や内容に応じて出されるクエストは、叢衆が「その時」に必要なクエストだ。文叢(教室)の他の叢衆とは異なるクエストが出題される。
これはイシス編集学校ではじめてのことだ。同じお題に取り組みながら共読し学びを深める編集学校の仕組みの中で、物語を書くまでの稽古過程が異なる初の試み。しかも出題されるお題がどれなのかを、指南する師範代も知らないなんて!
新たなシステムとなるお題改編のチャレンジに取り組んだのは、物語講座の顔である赤羽綴師、講座への情熱あふれる小濱有紀子創師。そして、お題工学エースとして名高い米川青馬師範、語り巫女の後田彩乃師範代、物語王子こと宮前鉄也師範代。約1年にわたるお題改編の道のりでは、さらに多くのメンバーが果敢に取り組んできたが、最後の仕上げを引き受けたのはこの5人だった。
先日行われた第77回感門之盟で配られた新聞『Editor Ship』の紙面で、改編5人衆が物語講座の魅力をクロスレビューしている。改編猛者が感じている講座のチャームをぜひご一読いただきたい。
いかがだろうか。書きたいものがあるから書くのではなく、偶然やってきたものからも物語を書く講座へ生まれ変わった物語講座。[守][破]の講座で学んだ方法論を実践する集大成の講座だ。方法のアイテムを手に、お題に立ち向かってほしい。
そう。講座の真の勇者は、受講するあなたなのだ。
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[遊]技法研鑽コース 「物語講座」第14綴
https://es.isis.ne.jp/course/yu#story
■期間 :2021年10月11日(月)~2022年2月6日(日)
ライブ稽古「蒐譚場」12月4日(土)
■資格 :突破以上
■プログラム:窯変三譚/トリガークエスト/編伝1910
■お申込み :https://shop.eel.co.jp/products/detail/305
※再受講割引あり。
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衣笠純子
編集的先達:モーリス・ラヴェル。劇団四季元団員で何を歌ってもミュージカルになる特技の持ち主。折れない編集メンタルと無尽蔵の編集体力、編集工学への使命感の三位一体を備える。オリエンタルな魅力で、なぜかイタリア人に愛される、らしい。
「別典祭」開幕へ──本楼に灯る提灯、イシスの祭り支度が進行中
イシスの新しいお祭「別典祭」にむけ、ゴートクジISIS館では着々と準備が進んでいる。 まずはステージプログラムが行われる本楼。 編集工学研究所の場づくりを一手に担う黒膜衆が設営をはじめている。 「祭りといえ […]
「典を祭り、問答をひらく夕べ」酒上夕書斎×別典祭スペシャル ―『日本・江戸・昭和』三問答を語り尽くす―
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田中優子を揺さぶった一冊――石牟礼道子『苦海浄土』を読む夕べ|酒上夕書斎 第五夕[10/28(火)16:30〜 YouTube LIVE]
2か月ぶりに帰ってくる「酒上夕書斎」。 海外出張を経て、田中優子学長の語りの熱も、さらに深まっている。 第五夕で取り上げるのは、石牟礼道子の名作『苦海浄土』。 工場廃水の水銀が引き起こした水俣病――文明の病 […]
玄月音夜會 第五夜|井上鑑 ― 本楼初のグランドピアノ。言葉の余白に音が降る
本楼にグランドピアノが入る――史上初の“事件”が起こる。 井上鑑が松岡正剛に捧ぐ、音と言葉のレクイエム。 「玄月音夜會」第五夜は、“言葉の船”が静かに音へと漕ぎ出す夜になる。 すでにお伝えしていた「玄月音夜會」に、ひとつ […]
夜の深まりに、ひそやかに浮かぶ月。 その光は、松岡正剛が歩んだ「数寄三昧」の余韻を照らし出します。 音とことばに編まれた記憶を、今宵ふたたび呼び覚ますために―― 玄月音夜會、第五夜をひらきます。 夏から秋へ […]
コメント
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2025-11-27
マンガに限った話ではないが、「バカ」をめでる文化というものがある。
猪突猛進型の「バカ」が暴走するマンガといえば、この作品。市川マサ「バカビリーバー」。とにかく、あまりにもバカすぎて爽快。
https://yanmaga.jp/comics/
2025-11-25
道ばた咲く小さな花に歩み寄り、顔を近づけてじっくり観察すると、そこにはたいてい、もっと小さな命がきらめいている。この真っ赤な小粒ちゃんたちは、カベアナタカラダニ。花粉を食べて暮らす平和なヴィランです。
2025-11-18
自ら編み上げた携帯巣の中で暮らすツマグロフトメイガの幼虫。時おり顔を覗かせてはコナラの葉を齧る。共に学び合う同志もなく、拠り所となる編み図もなく、己の排泄物のみを材料にして小さな虫の一生を紡いでいく。