遊刊エディストで発表されたDUST記事第1号は「なぜ、あま〜い福澤美穂子が斬ったのか」であった。
イシスの重要ロールを歴任、直近では多読ジム冊師として才をふるう福澤美穂子が、神田酔談に現れた。迎えたのは迫村勝と井ノ上シーザー。初めての顔合わせであるが、この3名は濃い因縁で結ばれている。
18[破]はじはじアトラクタ教室で、師範代の迫村に対し学衆は井ノ上であった。
22[破]銘仙ショコラ教室は、福澤師範代に対し迫村師範という組み合わせである。
43[守]タイガーリリー教室では福澤が師範代を、井ノ上が師範を務めた。
長くイシスをしていると、奇縁が奇縁を生むことがある。
10年ぶりに迫村と相対した福澤は思い出話に花を咲かせようとしたが、物忘れの激しい迫村と話しが噛み合わない。
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左:4月24日の迫村。 右:3月5日の迫村。わずか一ケ月強で、ここまで変化するか。
スキンヘッドに「発心ですか?」と福澤の直球の問いに「夏が近づきますから」と応じた迫村。独特なペース感の二人である。
とはいえ会話はギリギリの線で成り立った。福澤は思いもがけない角度で切り込む技がある。
「まだちょっと感染が怖いので、1~2時間程度で参加させてくださいませ」と事前に述べた福澤であったが、外部と接するのは往復の交通と限られたメンバーとの会話であり、何時間いようと感染リスクの度合いは変わらないだろう。井ノ上は、そうツッコミたかった。
「なぜ、あま〜い福澤美穂子が斬ったのか」が恒久的にランクインしている理由として「井ノ上さんが、毎日何回も検索しているからでしょう」と福澤は真顔で言い切った。そこまで、井ノ上は暇ではない。
物語講座師範代としてナラティブアプローチを探求し、風韻講座連雀として和の所作を見せた福澤。茶道のお手前も相当なものである。別様可能性を発揮する伸び代は、福澤にはまだまだありそうだ。
井ノ上シーザー
編集的先達:グレゴリー・ベイトソン。湿度120%のDUSTライター。どんな些細なネタも、シーザーの熱視線で下世話なゴシップに仕立て上げる力量の持主。イシスの異端者もいまや未知奥連若頭、守番匠を担う。
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