七夕の伝承は、古来中国に伝わる星の伝説に由来しているが、文字や学芸の向上を願う「乞巧奠」にあやかって、筆の見立ての谷中生姜に、物事を成し遂げる寺島ナス。いずれも東京の伝統野菜だが、「継承」の願いも込めて。

2022年9月10日(土)第79回感門之盟。48[破]の突破式では、師範代ロールを全うした8名へ「先達文庫」が授与された。先達文庫は、松岡校長が2000年の開校からつづけているイシス流の寿ぎだ。師範代ひとりひとりの指南ぶりや教室運営をふまえて、松岡正剛校長自らが文庫を厳選し、師範代へ贈るのである。
◆岩橋賢師範代 MOT勿体教室
『グレート・インフルエンザ』(上下)ジョン・バリー(ちくま文庫)
◆佐藤裕子師範代 幕末スサビーズ教室
『古代天皇の誕生』 吉村武彦(角川ソフィア文庫)
『日本仏教史』 末木文美士(新潮文庫)
◆小椋加奈子師範代 特Bダッシュ教室
『向田邦子シナリオ集』 向田和子:編(ちくま文庫)
『向田邦子ベスト・エッセイ集』 向田和子:編(ちくま文庫)
◆渋江徹師範代 それが編調教室
『飛行機物語』 鈴木真二(ちくま学芸文庫)
『中島知久平伝』 豊田譲(光人社NF文庫)
◆山本ユキ師範代 オリーブ・ビリーブ教室
『図書館の興亡』 マシュー・バトルズ(草思社文庫)
『図書館島』 ソフィア・サマタ―(創元推理文庫)
◆輪島良子師範代 伝束スパーク教室
『ベンヤミン メディア・芸術論集』 ヴァルター・ベンヤミン(河出文庫)
『ベンヤミンの生涯』 野村修(平凡社ライブラリー)
◆阿部幸織師範代 シード群生教室
『人間の条件』 ハンナ・アレント(ちくま学芸文庫)
『責任と判断』 ハンナ・アレント(ちくま学芸文庫)
◆大濱朋子師範代 点閃クォート教室
『ヰタ マキニカリス』ⅠⅡ(稲垣足穂 河出文庫)
先達文庫は、原田学匠によって紹介がなされたのちに師範代へ手渡される。その後、師範が師範代へ感門メッセージを贈り、師範代が最後にメッセージを届ける。
本楼の華岡晃生師範からのメッセージが、Zoom越しでオーストラリア在住の輪島良子師範代へ届けられた。
本楼に集う[破]師範代たち
エディスト編集部
編集的先達:松岡正剛
「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。
【本楼紹介】世界一大きな躙り口?井戸のような書棚空間「井寸房」
松岡正剛の蔵書を配架しているゴートクジISIS館内「本楼」(東京都世田谷区)には約2万冊の日本に関する本が並んでいます。普段、一般公開されていないこの「本楼」の一部を特別にYouTubeイシスチャンネルでご紹介します。 […]
イシス編集学校で予定されている毎月の活動をご案内する短信「イシスDO-SAY(ドウ-セイ)」。 梅雨があけた地域も出てきました、いよいよ日本列島に夏到来ですね!イシス編集学校でも熱い夏が始まります。7月のス […]
編集部が選ぶ2025年5月に公開した注目のイチオシ記事9選+α
公開されるエディスト記事は、毎月30本以上!エディスト編集部メンバー&ゲスト選者たちが厳選した、注目の”推しキジ” をお届けしています。見逃した方はぜひこちらの記事でキャッチアップを。 今回は、2025年5月に公開さ […]
田中優子の酒上夕書斎|第二夕『S/Z バルザック『サラジーヌ』の構造分析』ロラン・バルト(2025年6月24日)
学長 田中優子が一冊の本をナビゲートするYouTube LIVE番組「酒上夕書斎(さけのうえのゆうしょさい」。書物に囲まれた空間で、毎月月末火曜日の夕方に、大好きなワインを片手に自身の読書遍歴を交えながら語 […]
イシス編集学校のアドバイザリー・ボード「ISIS co-mission」(イシス・コミッション)に名を連ねる9名のコミッション・メンバーたちが、いつどこで何をするのか、編集的活動、耳寄りニュースなど、予定されている動静を […]
コメント
1~3件/3件
2025-07-07
七夕の伝承は、古来中国に伝わる星の伝説に由来しているが、文字や学芸の向上を願う「乞巧奠」にあやかって、筆の見立ての谷中生姜に、物事を成し遂げる寺島ナス。いずれも東京の伝統野菜だが、「継承」の願いも込めて。
2025-07-03
私の28[花]キャンプは、吉阪隆正の建築思想【不連続統一体】の体験だった。場面ごとに異なる空間が次々と立ち現われてくる。よく分からないままに一周すると、ようやく建物を貫く原理のようなものが見えてくる。この「遅れて」やってくる全体性がたまらなかった。
2025-07-02
連想をひろげて、こちらのキャビアはどうだろう?その名も『フィンガーライム』という柑橘。別名『キャ
ビアライム』ともいう。詰まっているのは見立てだけじゃない。キャビアのようなさじょう(果肉のつぶつぶ)もだ。外皮を指でぐっと押すと、にょろにょろと面白いように出てくる。
山椒と見紛うほどの芳香に驚く。スパークリングに浮かべると、まるで宇宙に散った綺羅星のよう。