何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)

とっくの昔にメタヴァースを超えていた。2000年に開講したイシス編集学校は、現代のネット社会に出現した「別世」なのである。校長松岡正剛と親交が深い、江戸文化研究者の田中優子氏は「現代社会の限界に挑戦している」と、イシスの学習スタイルの革新性を訴える。
2022年秋、イシス編集学校は50期[守]を迎える。これを記念して、特別レクチャーが導入されることに決まった。元法政大学学長であり、自身も学長時代に[守][破][離]のコースを修了した田中氏によるオンライン講義である。
江戸文化の専門家は、編集工学の型をどう読み解くのか。この時代に、編集術を学ぶことの意義とはなにか。そして、「学ぶ」とはどういうことか。全3時間以上を予定するレクチャーは、今秋の基本コース[守]受講者だけが参加できる特別プログラムである。
10月24日の開講に先駆けて、4日夕刻、作戦会議が行われた。学林局佐々木千佳と吉村堅樹、そして[守]学匠鈴木康代が田中氏を質問攻めにしていた。「突出した才能を引き出すにはどうすれば」「教える者と学ぶ者はどのようにして関係をつくっていったらいいか」「どうやったらリモートコミュニケーションで無駄話が取り戻せるか」
田中氏はイシスの特異性を、江戸の寺子屋と重ねて読み解いた。
「現代の教育現場には、教室には教師と生徒しかいません。でも寺子屋には、少し年上のチューター的な存在がいるのがあたりまえでした。」 イシス編集学校では、学ぶ者と教える者がはっきりと二分されない。師範代として指導にあたるのは、かつて生徒だった者。学ぶことと教えることを切り離さないからこそ、相互の活発な学びが生まれる。江戸時代にはあたりまえだったこの方法は、いまの社会ではすっかり失われた。田中氏は校長松岡との対談本『日本問答』(岩波新書)にて「イシス編集学校は今後の教育モデルになるだろう」と期待を寄せる。イシス編集学校には、「学校」とも「私塾」とも「オンラインサロン」ともまったく異なる、世の教育現場が憧れてならない相互教育の場が広がっている。
田中優子氏による編集レクチャーは、この秋開講の50期[守]基本コースの受講者に限定で公開される。新施策についてはPRTimesでも確認できる。
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イシス編集学校
基本コース [守] 申し込み受付中
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梅澤奈央
編集的先達:平松洋子。ライティングよし、コミュニケーションよし、そして勇み足気味の突破力よし。イシスでも一二を争う負けん気の強さとしつこさで、講座のプロセスをメディア化するという開校以来20年手つかずだった難行を果たす。校長松岡正剛に「イシス初のジャーナリスト」と評された。
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2025-10-02
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(市川春子『宝石の国』講談社)
2025-09-30
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2025-09-24
初恋はレモンの味と言われるが、パッションフルーツほど魅惑の芳香と酸味は他にはない(と思っている)。極上の恋の味かも。「情熱」的なフルーツだと思いきや、トケイソウの仲間なのに十字架を背負った果物なのだ。謎めきは果肉の構造にも味わいにも現れる。杏仁豆腐の素を果皮に流し込んで果肉をソース代わりに。激旨だ。