空中戦で捉えた獲物(下)をメス(中)にプレゼントし、前脚二本だけで三匹分の重量を支えながら契りを交わすオドリバエのオス(上)。
豊かさをもたらす贈りものの母型は、私欲を満たすための釣り餌に少し似ている。

本をきっかけに、問いを深める。ゆるくカジュアルに、世界知と遊ぶ。
「ほんのれんラジオ」の最新エピソードが公開されました!
2024年7月のテーマは「なぜ旅をするのか」です。YouTubeで「イタリア」を打ち込めば、バチカン宮殿のライブ映像が見られる時代。どうして、わざわざ身体を連れて「旅」に出る必要があるのでしょう?
批評家・東浩紀さんは、「検索ワードを探す旅」を提唱しています。なぜ、旅先でこそGoogle検索が必要なのか。東さんはなぜ、娘の誕生をきっかけに旅に出るようになったのか。スマホ時代の新しい旅を考えます。
▼エピソード
人はどうして旅をする?/旅先で何しますか/東浩紀『弱いつながり』/旅先ではスマホを見よ?!/若者よ、旅に出よ。ネットに深く潜るため/日本語で「ケーララ州」と検索する可能性/ネットに情報はある。しかし、検索しようとする「欲望」がない/ドゥルーズ&ガタリ「世界は欲望機械である」/「弱いつながり」とは/偶然ってすごくね?/「ネットは階層を固定化する」/「せっかくだから」が導く可能性/平野啓一郎「分人」とも違う、東浩紀の「観光客」/村人↔旅人、そして観光客/ナム・ジュン・パイク「定住的遊牧民」/なぜ、福島第一原発“観光地”化計画なのか/既知の情報を「感情」でタグ付け/統計的な最適はただの確率/1回限りのこの人生をどう生きる?/親子関係こそが、もっとも「弱いつながり」だ
出演:ほんのれん編集部 ニレヨーコ、はるにゃ、おじー、ウメ子
▼「なぜ旅をするのか?」を考える「ほんのれん」旬感本はこちらの5冊!
『旅行の世界史─人類はどのように旅をしてきたのか』森貴史(著)星海社 2023
『弱いつながり─検索ワードを探す旅』東浩紀(著)幻冬舎文庫 2016
『ビジュアルアトラス 辺境見聞録─世界の果てを見てみたい』ブルーノ・レゲ(著) 清水玲奈(訳)日経ナショナルジオグラフィック 2024
『ウォークス─歩くことの精神史 』レベッカ・ソルニット(著) 東辻賢治郎(訳)左右社 2017
『 旅する地球の生き物たち ヒト・動植物の移動史で読み解く遺伝・経済・多様性』ソニア・シャー(著) 夏野徹也(訳)築地書館 2022
▲旬感ノートより
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ほんのれん編集部
編集工学研究所×丸善雄松堂が提供する一畳ライブラリー「ほんのれん」の選書やメディア制作を手掛けるメンバー。関西弁で跳ねるデザイン知カンガルー・仁禮洋子(ニレヨーコ)、小鳥の風貌ながら知的猛禽類な山本春奈(はるにゃ)、昭和レトロを愛する果敢なコンパイル亀・尾島可奈子(おじー)、2倍速で情報収集する雑読チーター・梅澤奈央(ウメコ)ほか。ほんのれんラジオは毎週水曜更新中。ほんのれん編集部公式noteにこれまでのアーカイブを蓄積してます。https://note.com/honnoren/
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コメント
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2025-09-09
空中戦で捉えた獲物(下)をメス(中)にプレゼントし、前脚二本だけで三匹分の重量を支えながら契りを交わすオドリバエのオス(上)。
豊かさをもたらす贈りものの母型は、私欲を満たすための釣り餌に少し似ている。
2025-09-04
「どろろ」や「リボンの騎士」など、ジェンダーを越境するテーマを好んで描いてきた手塚治虫が、ド直球で挑んだのが「MW(ムウ)」という作品。妖艶な美青年が悪逆の限りを尽くすピカレスクロマン。このときの手塚先生は完全にどうかしていて、リミッターの外れたどす黒い展開に、こちらの頭もクラクラしてきます。
2025-09-02
百合の葉にぬらぬらした不審物がくっついていたら見過ごすべからず。
ヒトが繋げた植物のその先を、人知れずこっそり繋げ足している小さな命。その正体は、自らの排泄物を背負って育つユリクビナガハムシの幼虫です。