橋本治がマンガを描いていたことをご存じだろうか。
もともとイラストレーターだったので、画力が半端でないのは当然なのだが、マンガ力も並大抵ではない。いやそもそも、これはマンガなのか?
とにかく、どうにも形容しがたい面妖な作品。デザイン知を極めたい者ならば一度は読んでおきたい。(橋本治『マンガ哲学辞典』)

緊急連絡です。
YouTubeライブ配信がテクニカルトラブルのため、zoomウェビナーに切り替えます。
13:30から配信開始予定です。下記にアクセスください。
https://zoom.us/j/96193436220?pwd=7jArfCT1YuTfbUVlNr5mNWSmk1sN4B.1
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伝へて習はざるか。
千夜千冊996夜 王陽明『伝習録』では、『論語』学而の「伝不習乎」を引いて、「伝習」の意味を説いている。雛鳥が飛び方を学ぶように、人が真似て、何事かに集中していくことが「習」の字には込められている。師範が伝えて、師範代が習う。いや役割を超えて互いに伝えて、習う。 イシス編集学校では師範や師範代が集って学衆に示すべき指南の方法をめぐる場を「伝習座」と呼び、25年に渡ってイシス編集学校の中だけで177回に渡って行われてきた。
その伝習座が25年の禁を破り、装いを全く新しくして、外部に無料でLive配信される。オールイシス編集学校の半期に一度の村立て、一座建立の編集顔見世になる。一体どんな伝習座ニュースタイルになるのか。その仕立てを紹介しよう。
<ツダデーモンの降臨、セイゴーストの再生>
父なる編集工学、母なるイシス。ツダデーモンの降臨、セイゴーストの再生。
NEW伝習座のプログラムは2つのメインコンテンツで構成されている。まずは、「父なる編集工学」としてのISIS co-missionで複雑系研究の第一人者・津田一郎によるインタースコア・セッション。今回のテーマは「カオス理論×物語編集術」である。情報を動的にする方法としての「物語」と「カオス」を重ねて、編集工学を更新する講義になる。
「母なるイシス」は、松岡正剛校長講義の語り直し「Re-Mix校長校話」である。今回は「ミメーシス」をテーマにした過去のレクチャー動画をもとに、参加者が喧々諤々のインタラクティブ・ディスカッションになる。8月12日に急逝した校長・松岡正剛の編集工学講義を改めて語り直し、再編集することで、松岡正剛を再生させる機会になる。
<編集王子が左近で、イシスの学魔が右近>
前半の津田一郎によるインタースコア・セッションを進行するのは、左大臣、右大臣ならぬ左近・右近の二人の師範が行う。今回はゲンロンでの登壇や新しい贈与論での活躍でも注目される編集王子・桂大介師範が左近。高山宏を彷彿とさせる知の深淵に切り込むマシンガントーク、イシスの学魔こと梅澤光由師範が右近。イシス編集学校を代表する二人の師範が左近・右近として津田一郎のカオス理論や物語編集にどう切り込むのかに注目されたい。
<三匠のディスカッション・インタラクション>
後半のREMIX校長校話に登場するのは三人官女ならぬ三匠。守破離の講座リーダーである鈴木康代学匠、原田淳子学匠、太田香保総匠が揃い踏みで、松岡正剛の校長講義を甦らせる。忖度なしの守破離エディットマッチ、いきなり名指しされた師範、師範代は果たして見事に切り返せるのか。松岡正剛の「ミメシスイシス」講義では、アウエルバッハ、ガブリエル・タルド、ベンヤミン、カイヨワ、世阿弥などの模倣論を一気通貫いたします。
<電脳五人囃子のオンライン流出>
今回の伝習座は何か何までまっさらなスタイルだが、なかでも目玉はYouTube Liveでの生配信での完全公開である。オンラインチャット、コメントは五人の囃し方が途切れないコメント、溢れ出るキャラクターを演出してくれる。五人囃子といえば、謡、笛、小鼓、大鼓、太鼓、この5人を紹介しよう。
場の流れをつくる「謡」にはラディカルな編集仕掛け人・ふくよの愛称で親しまれる福田容子。
遠慮ない名指しで問いかけコメントを誘う「笛」の福井千裕。
不思議なモードで相手を困惑の笑顔にさせる広島の萌え人妻・「小鼓」の浦澤美穂。
納得するまでやわらか絡みのおさなごころマスター・「大鼓」のおおくぼかよ。
そして、怒涛なのにキュートな引用仕事人うめここと、「太鼓」の梅澤奈央。
このオンラインのエディット・オーケストレーションのプレイヤーはもちろんみなさん一人ひとりです。
<前仕丁と後仕丁は師範が仕立てる>
前・中・後。ものごとには前と後が肝心です。その前と後を締めるのが守師範と破師範の面々。熊手とちり取りと箒でもって、伝習座をサムアップし、新たなお題を出して、記事に仕立てる師範の手際も楽しみながら、前も後も存分に味わってください。
新しく学長に就任した田中優子学長も同席しますが、果たしてラストメッセージで何を語るのか。新しい伝統、歴史の1ページ、知のエンターテインメントの開闢。伝習座ニュースタイルのライブにどうぞご参集ください。
伝習座 物語編集工学序説
■日時:2024年9月28日(土)13:00〜17:00
■参加方法:
YouTubeライブ配信がテクニカルトラブルのため、zoomウェビナーに切り替えます。
13:30から配信開始予定です。下記にアクセスください。
https://zoom.us/j/96193436220?pwd=7jArfCT1YuTfbUVlNr5mNWSmk1sN4B.1
ウェビナーID:961 9343 6220
パスコード:373686
■内容:津田一郎講義「カオス理論と物語編集」、Remix校長校話など
*伝習座LIVE配信はYouTube LIVEで無料配信。事後アーカイブ視聴は有料配信(3500円・税別、松岡正剛校長講義動画・テキスト付き)になります。
吉村堅樹
僧侶で神父。塾講師でスナックホスト。ガードマンで映画助監督。介護ヘルパーでゲームデバッガー。節操ない転職の果て辿り着いた編集学校。揺らぐことないイシス愛が買われて、2012年から林頭に。
【知の編集工学義疏】第3章 <情報社会と編集技術>のキーワード
今こそ、松岡正剛を反復し、再生する。 それは松岡正剛を再編集することにほかならない。これまでの著作に、新たな補助線を引き、独自の仮説を立てる。 名づけて『知の編集工学義疏』。義とは意見を述べること、疏とは注釈をつけ […]
【知の編集工学義疏】第2章 <脳という編集装置>を加速させる
松岡正剛が旅立って一年。 今こそ、松岡正剛を反復し、再生する。 それは松岡正剛を再編集することにほかならない。これまでの著作に、新たな補助線を引き、独自の仮説を立てる。 名づけて『知の編集工学義疏』。義とは意見を […]
千夜千冊エディション『少年の憂鬱』に松岡正剛の編集の本来を読み解くべし。花伝所の放伝生が取り組んだ図解を使って、20分の予定時間を大幅にオーバーして、永遠の少年二人がインタラクティブに、そして「生」でオツ千します。 発熱をおしてやってきた小僧・穂積は大丈夫か? 坊主・吉村の脱線少年エピソードは放送可能か? エディション『少年の憂鬱』をお手元に置いてご鑑賞ください。
【知の編集工学義疏】第1章 <編集の入口>をダイジェストする
松岡正剛を反復し、再生する。聖徳太子の「三経義疏」に肖り、第一弾は編集工学のベーステキストでもある『知の編集工学』を義疏する。連載の一回目は、第一部である「編集の入口」をテーマに「第一章 ゲームの愉しみ」を読み解き、「編集」のいろはを伝える。2022年講義のダイジェスト映像とともにご覧ください。
イシス編集学校の師範、師範代にしか公開されていなかった「伝習座」。その講義の中から、[守]の編集術の最後にあたる「情報の表現」について、吉村堅樹林頭が50分にわたって解説した動画をYouTubeイシスチャンネル限定で蔵 […]
コメント
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2025-08-21
橋本治がマンガを描いていたことをご存じだろうか。
もともとイラストレーターだったので、画力が半端でないのは当然なのだが、マンガ力も並大抵ではない。いやそもそも、これはマンガなのか?
とにかく、どうにも形容しがたい面妖な作品。デザイン知を極めたい者ならば一度は読んでおきたい。(橋本治『マンガ哲学辞典』)
2025-08-19
エノキの葉をこしゃこしゃかじって育つふやふやの水まんじゅう。
見つけたとたんにぴきぴき胸がいたみ、さわってみるとぎゅらぎゅら時空がゆらぎ、持ち帰って育ててみたら、あとの人生がぐるりごろりうごめき始める。
2025-08-16
飲む葡萄が色づきはじめた。神楽鈴のようにシャンシャンと音を立てるように賑やかなメルロー種の一群。収穫後は樽やタンクの中でプツプツと響く静かな発酵の合唱。やがてグラスにトクトクと注がれる日を待つ。音に誘われ、想像は無限、余韻を味わう。