蛹の胸部にせっかくしつらえられた翅の「抜き型」を邪険にして、リボンのような小さな翅で生まれてくるクロスジフユエダシャクのメス。飛べない翅の内側には、きっと、思いもよらない「無用の用」が伏せられている。
オンライン伝習座の新しい試みの一つとして、「師範による『千夜千冊エディション』語り」がある。
師範が『本から本へ』『情報生命』『理科の教室』『感じるビジネス』といったエディションについて語りのリレーをするコーナーだ。
最新のエディション『大アジア』の章立てをバトンに、吉村林頭がスタートラインに立った。
「第1章では古代から中世前の東アジア、第2章ではこうありたかった近代アジア、第3章では歪められていった大アジア、第4章で西洋歴史観から見たアジアへの物申すものが語られる。」
編集工学研究所では、千夜千冊のメルマガ「千夜千冊プレス」を発行しているが、吉村林頭は昨年末に大アジアの千夜千冊3連打(「事大主義」「思想課題としてのアジア」「アジア英雄伝」)のプレスを担当した。
「『事大主義』はベース、こうありたいアジア像に向かったのが『思想課題としてのアジア』、そうしたアジアをターゲットに駆け抜けたのが『アジア英雄伝』と一気通貫に読みたいと思った。」
となるとベースとなる事大主義とはどういうものか。
「孟子の『以小事大』、つまり小国を以って大国に事えるが由来。この『大』がかつては中国で、今は西洋になっている。」
となると何を「大」として事えるのか。
「それは『知の編集術』にある編集は不足、対話、遊びから生まれる、編集は照合、連想、冒険であるであって、六つの編集ディレクションだと。」
「大イシス主義者」な吉村林頭の提言から次の師範へバトンがつながった。
※画像のオンライン左手前はスイッチングやSEの穂積スタッフ、右奥が吉村林頭。
上杉公志
編集的先達:パウル・ヒンデミット。前衛音楽の作編曲家で、感門のBGMも手がける。誠実が服をきたような人柄でMr.Honestyと呼ばれる。イシスを代表する細マッチョでトライアスロン出場を目指す。エディスト編集部メンバー。
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コメント
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2026-01-20
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岡田敦『ユルリ島の馬』(青幻舎)