「遊刊エディストの歩き方を守学衆に語ってください」。
番匠・景山和浩のリクエストを受けて、井ノ上シーザーが2020年5月26日、45[守]別院に登場した。タイトルは「遊刊エディストの歩き方」。「イシスと遊刊エディスト」「コロナの時代と数寄」を守学衆に語る試みを、以下の通り紹介する。
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「遊刊エディスト」は、イシス学林局の吉村堅樹林頭を編集長とし。50名以上のイシス関係者がライターとして登録されているメディアです。
「時にぶっちぎり、時に悩ましく」との松岡校長からの“らしい”要望を受け、「意外な切り口と高速の新奇性をもって、コンプライアンスの時代に際を攻める。
いつでも、どこでも、なんでもイシスを記事にする。」という野心的な編集方針のもとに、2019年9月に発動しました。
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各記事は“~st”で構成されています。
「JUST」(今起こっていることを実況)、「POST」(起こったことをレポート)
「PAST」(過去のイベントを蔵出し)、「GUEST」(イシスご来場のお客様と)
「CAST」(イシス関係者のプロフィール)、「DUST」(どうでもよいゴシップ)
「LIST」(イシスで起こったことのスコアリング)、「NEST」(編集コラム)
といった具合です。
気になる記事から追うもよし、ライターに着目するもよしです。
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そこで今回は、なじみが深い“イシスな面々“と“コロナな日々”を、『遊刊エディスト』で読んでみましょうかね。
まずは、スターな師範代と師範のご紹介です。
★CAST:
◇今のわたしがいちばん若い 45[守]新師範代・野住智恵子の心意気
→ 野住智恵子師範代(すみれの花咲く教室)のたどった編集道が明かされます。
◇45[守]師範代 佐土原太志が起こした集団絶句
→ オンラインミーティング中での、佐土原太志師範代(優作うつる教室)の目力に注目。
★LIST:
◇44[守]リカちゃんのミメロギア・クッキング 絹なオムレツ 食してみたら?
→ リカちゃんって、石井梨香師範なんです!ミメロギアという編集稽古の回答を、料理で実証するとはチャーミングですねー。この記事自体も、編集力に富んでいるところ、さすがです。
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松岡校長とイシス周りの記事です。
★PAST:
◇松岡校長だけが知らないこと 感門之盟
→ 後藤由加里師範が向ける松岡校長へ愛のまなざし。文章のハコビがキレキレで、伏せ開けも巧みです。
★GUEST:
◇田中優子さんインタビュー(1)ISISデビュー:広げるほど深くなる
→ 法政大学総長で、イシス編集学校学衆でもある田中優子さんへのイシスインタビューです。松岡校長とは数十年来の交誼ですね。7回にわたって「知」のおすそ分けをいただけますので、ご賞味を下さい。
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コロナな日々を意識しつつです。
★POST:
◇松岡正剛が語る、2020年に突出するための五箇条
→ 2020年の年初、松岡校長は「編集工学の時熟」を予感していました。校長が述べている「やっておくべき五箇条」は、今のコロナ時代に響くがごとくです。みなさん、ぜひともご一読を。
★JUST:
◇HCU松岡塾長講義「『稽古と本番』を『平時と有事』によみかえる方法」
→ パンデミック渦巻く4月25日、HCU(ハイパーコーポレートユニバーシティ)向けの、松岡校長の講演の実況です。場所は本楼、「非自己を平時から織り込まないからこそ、パンデミック下でみんな同じことをしてしまう」という言葉が突き刺さります。編集稽古って、非自己を取りこむようなところもありませんか?
★NEST:
◇おしゃべり病理医 編集ノート - 「何がわからないのかがわからない」に対する編集の効能
→ コロナ時代の情報編集について、病理医の小倉加奈子師範のコラムです。桂師範と45守の模様も紹介されています。医師としての知見と編集的方法の折り込み方が絶妙です。
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なお、NESTでは平野師範の連載が始まりました。イシス界隈で脚光を浴びている質の高い読み物ですね。
◇パンとわたし。隷属ではない関係(前篇)~発酵エトランゼVol.1
ほか、NESTは実力派による連載が目白押しです。ことごとく、ご賞味ください。
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さて、最後はDUST記事です。
こちらは堀江純一さんと井ノ上シーザーの二系列があります。編集方針は「どうでもいいことをいかにして面白く書くか」に向かっています。
堀江さんは名作漫画を自分で模写をして、その特徴とつかみ出す―スコア化(用法2)するー、という方法をとっています。自分自身を実験台にする凄味がありますが、マニアックなまでの技法に対するこだわりが、清々しい域にまで入っています。
★DUST:
◇マンガのスコア LEGEND04 近藤ようこ 中世説話ものから現代ものまで
この記事は、近藤ようこさん自身が注目をされているようです。
一方、井ノ上シーザーのDUST記事は、些細などうでもいいことを言葉にする試みです。「人に着目している」といわれるゆえんです。
用法4では『21世紀枕草子』という編集稽古がありまして、実はその方法を用いています。
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『遊刊エディスト』の歩き方、いかがでしたか?
ねがわくば、45守のみなさんが、個の突出により記事になれば、うれしいです。
過去にはこんな記事もありましたよ。
はたまた、45守の中から『遊刊エディスト』の同僚ライターが誕生したら、これまた愉快ですね。
ともに、イシスという場で遊び倒す同志を、お待ちしています。
まずは、番ボーがんばれ~
では。
井ノ上シーザー 拝
(シーザー一門の弟子と、人相の悪い井ノ上シーザー。後ろには松岡校長と吉村林頭)
井ノ上シーザー
編集的先達:グレゴリー・ベイトソン。湿度120%のDUSTライター。どんな些細なネタも、シーザーの熱視線で下世話なゴシップに仕立て上げる力量の持主。イシスの異端者もいまや未知奥連若頭、守番匠を担う。
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