「ピキッ」という微かな音とともに蛹に一筋の亀裂が入り、虫の命の完結編が開幕する。
美味しい葉っぱをもりもり食べていた自分を置き去りにして天空に舞い上がり、自由自在に飛び回る蝶の“初心”って、いったい…。

あのP-1グランプリが復活する。
P-1グランプリは[破]のプランニング編集術の稽古をもとに、ハイパーミュージアムの企画を7分間のプレゼンテーションに凝縮するというもの。これまで7回開催された感門之盟の名物コンテンツだ。52[破]、53[破]ではP-1はお休みとなったが、この度3期ぶりに、9月6日の第88回感門之盟で本楼の舞台に帰ってくる。
54[破]選りすぐりのハイパーミュージアムのプランとP-1出場者はこれだ。
田中大介さん「簪のミュージアム」(うごめきDD教室/木村昇平師範代)
朝比奈励さん「梱包のミュージアム」(讃岐兄弟社教室/竹内哲也師範代)
佐藤玄さん「ぶらんこのミュージアム」(夕刊ちぐはぐ教室/北川周哉師範代)
「簪」「梱包」「ぶらんこ」。どれも日常のありふれたモノ・コトだ。我々は十分な先入観にとらわれながらこれをみている。その既成概念をいかに崩し、別様の「簪」「梱包」「ぶらんこ」を提示できるか。これまで見たことがない、それでいてこれが見たかった。いずれもハイパーミュージアムへの兆しを孕むプランである。
今回のP-1見所はもう一つ。奇しくも51[破]でP-1発表者として舞台に立った3人が、今度は揃って師範代として出場者に伴走する。
師範代となったP-1チルドレンは自らの登壇経験をどのように伝え、ディレクションするのだろうか。
その成果は、9月6日(土)の第88回感門之盟(本楼)にて。
●イシス編集学校 第88・89回感門之盟「遊撃ブックウェア」
★54[破]、43[花]の方はこちら
■日時:2025年9月6日(土)12:30-19:30(予定)
■会場:豪徳寺イシス館 本楼(https://es.isis.ne.jp/access/)
■費用:4,400円(税込)
■申込締切:2025年8月29日(金)
■申込先:https://shop.eel.co.jp/products/es_kanmom88
★55[守]の方はこちら
■日時:2025年9月20日(土)13:00-19:00(予定)
■会場:豪徳寺イシス館 本楼(https://es.isis.ne.jp/access/)
■費用:4,400円(税込)
■申込締切:2025年9月12日(金)
戸田由香
編集的先達:バルザック。ビジネス編集ワークからイシスに入門するも、物語講座ではSMを題材に描き、官能派で自称・ヘンタイストの本領を発揮。中学時はバンカラに憧れ、下駄で通学したという精神のアンドロギュノス。
54[破]第2回アリスとテレス賞大賞作品発表!テレス大賞 帆良邦子さん
物語編集術は[破]の稽古の華である。課題映画を読み解き、翻案の工夫で別様の物語として紡ぐ。 今日紹介する物語テレス大賞は帆良邦子さん(サルサかかりっきり教室)。大航海時代のオランダを、緻密な時代考証で人々の […]
54[破]第2回アリスとテレス賞大賞作品発表!アリス大賞 中山香里さん
物語編集術は[破]の稽古の華である。課題映画を読み解き、翻案の工夫で別様の物語として紡ぐ。今日紹介する物語アリス大賞は中山香里さん(うごめきDD教室)。 日本と韓国のクラブシーンを描き、音楽数奇の岡村評匠を […]
53[破]第2回アリスとテレス賞大賞作品発表!テレス大賞 石黒好美さん
[破]には、3000字の物語を書く物語編集術がある。[守]の稽古を終えて卒門した学衆の多くは、この編集術に惹かれて[破]へ進む。 本日紹介するのは、石黒好美さんのテレス大賞作品である。石黒さんは54守番匠ロ […]
53[破]第2回アリスとテレス賞大賞作品発表!アリス大賞 高橋澄江さん
[破]には、3000字の物語を書く物語編集術がある。[守]の稽古を終えて卒門した学衆の多くは、この編集術に惹かれて[破]へ進む。 本日紹介するのは、「五感を蹂躙する場面の断続でエディトリアリティを立ち上げた […]
【多読アワード】中宮定子に捧げる挽歌(戸田由香)◎ [智]の宝珠 SEASON19
去ること、多読ジムseason19では「三冊筋プレス◎アワード」が開催されました。お題は「古典に親しむ三冊」。今回は古典にちなんで「八犬伝」仕立ての講評です。【智】と【忠】の宝珠を得たお二人の創文をご紹介します。どうぞお […]
コメント
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2025-10-07
「ピキッ」という微かな音とともに蛹に一筋の亀裂が入り、虫の命の完結編が開幕する。
美味しい葉っぱをもりもり食べていた自分を置き去りにして天空に舞い上がり、自由自在に飛び回る蝶の“初心”って、いったい…。
2025-10-02
何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)
2025-09-30
♀を巡って壮絶バトルを繰り広げるオンブバッタの♂たち。♀のほうは淡々と、リングのマットに成りきっている。
日を追うごとに活気づく昆虫たちの秋季興行は、今この瞬間にも、あらゆる片隅で無数に決行されている。