「ピキッ」という微かな音とともに蛹に一筋の亀裂が入り、虫の命の完結編が開幕する。
美味しい葉っぱをもりもり食べていた自分を置き去りにして天空に舞い上がり、自由自在に飛び回る蝶の“初心”って、いったい…。

秋はいよいよ編集。
自分の「スキ」を取り出す方法の巻
それで、着物コンパ倶楽部がほわんと目指すのは
というふうに、源氏読みや源氏体験にはいろいろのアプローチがあっていいのですが、でも王道中の王道は、やはり「歌」にカーソルを合わせつつ「歌物語としての源氏」を読むということだろうと思います。
なにしろ800首近く、795首の和歌が『源氏』に入っているんです。それを紫式部がすべて登場人物に即して歌い分けました。こんな例はほかにありません。千夜千冊 1569夜『源氏物語』紫式部
(文:森山智子)
(アイキャッチ画像:森山智子×山内貴暉)
森山智子
編集的先達:和泉式部。SE時代にシステムと着物は似ていることに気づき開眼。迷彩柄の帯にブーツを合わせる、洋服生地を帯に仕立てる等、大胆な着こなしをはんなり決める。イシスにも森山ファンは数多い。
2025年春から多読アレゴリアの「着物コンパ倶楽部」を主宰。
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こんにちわ!2025春から始まる着物コンパ倶楽部(多読アレゴリア)の森山智子です。 先にお届けした 【多読アレゴリア:着物コンパ倶楽部】New! 2025春に始まります~(vol.1) 【多読アレゴリア:着 […]
Kimono話#02 トーク会「男の襟と同伴」(2/4 Tue)のこぼれ話【着物コンパ倶楽部】
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コメント
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2025-10-07
「ピキッ」という微かな音とともに蛹に一筋の亀裂が入り、虫の命の完結編が開幕する。
美味しい葉っぱをもりもり食べていた自分を置き去りにして天空に舞い上がり、自由自在に飛び回る蝶の“初心”って、いったい…。
2025-10-02
何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)
2025-09-30
♀を巡って壮絶バトルを繰り広げるオンブバッタの♂たち。♀のほうは淡々と、リングのマットに成りきっている。
日を追うごとに活気づく昆虫たちの秋季興行は、今この瞬間にも、あらゆる片隅で無数に決行されている。