「ピキッ」という微かな音とともに蛹に一筋の亀裂が入り、虫の命の完結編が開幕する。
美味しい葉っぱをもりもり食べていた自分を置き去りにして天空に舞い上がり、自由自在に飛び回る蝶の“初心”って、いったい…。

本を開くたび、知らない景色がひらけていきます。
ときに旅のように遠く、ときに親しい声に導かれるように――。
読書はいつも、新しい道へと私たちを誘います。
「酒上夕書斎(さけのうえのゆうしょさい)」では、石川淳をひもとき、ロラン・バルトを読み、上田秋成の幽玄にふれながら、田中優子学長の読書遍歴をたどってまいりました。
そして第四夕では、あえてその原点へ――「幼な心」へと立ち返ります。
成熟の果てに見出す、無垢の光。
ワインの深みに溶け合う、その澄んだ響き。
幼な心と葡萄酒が奏でる稀なるマリアージュに、どうぞ立ち会ってください。
「酒上夕書斎 第四夕」は、特別な夕べになること間違いありません。
日程:2025年8月26日(火)
時間:16:30~(生配信)
出演:田中優子(イシス編集学校学長/法政大学 前総長/江戸文化研究者)
会場:ゴートクジイシス館 応接室より生中継
配信:YouTube LIVE にて無料配信
衣笠純子
編集的先達:モーリス・ラヴェル。劇団四季元団員で何を歌ってもミュージカルになる特技の持ち主。折れない編集メンタルと無尽蔵の編集体力、編集工学への使命感の三位一体を備える。オリエンタルな魅力で、なぜかイタリア人に愛される、らしい。
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コメント
1~3件/3件
2025-10-07
「ピキッ」という微かな音とともに蛹に一筋の亀裂が入り、虫の命の完結編が開幕する。
美味しい葉っぱをもりもり食べていた自分を置き去りにして天空に舞い上がり、自由自在に飛び回る蝶の“初心”って、いったい…。
2025-10-02
何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
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作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)
2025-09-30
♀を巡って壮絶バトルを繰り広げるオンブバッタの♂たち。♀のほうは淡々と、リングのマットに成りきっている。
日を追うごとに活気づく昆虫たちの秋季興行は、今この瞬間にも、あらゆる片隅で無数に決行されている。