本を纏う司会2名の晴れ姿【89感門】

2025/09/20(土)13:39 img
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 司会2人は本を纏った。
 青井隼人師範と石黒好美番匠率いる第89回感門之盟が2025年9月20日、豪徳寺本楼でスタートした。 感門之盟のテーマは「遊撃ブックウエア」。EDITOR SHIP エディターシップを取り上げ、「今の私たちの社会を変革する」という前のめりな石黒に、「編集稽古そのものがブックウェアとも言える」「感門之盟でどんなたくさんのとびきりな本が飛び交うかワクワクする」と校長のチャームなところを引き継いで応じる。

 

 

 感門之盟ではその衣装にも注目だ。衣装に困っていた青井に、石黒は「本を纏うのはどうだろう」と切り出した。自身の先達文庫に肖り、司会の衣装編集しようというものだ。55[守]卒門と55[破]出生魚発表を言祝ぐハレの日、本を纏って場を読んでいく。

 

石黒が担当した学衆(ニューヨーク在住のデザイナー)のブランド SAYAKA DAVIS の黒いドレスに緑のショールできめる。

 

 

▼石黒番匠と先達文庫『テヘランでロリータを読む 』(河出文庫)

手に「すずらん」を纏う石黒番匠。

 

▼青井師範と先達文庫『息吹 』(ハヤカワ文庫SF)』

本の装丁に合わせたグレーでまとめたコーディネート。
「Yシャツもズボンもグレーです!」胸元の青いチーフは番期同門祭で学衆から贈られた青い風船への思いもこめて膨らませているという。

 

 

アイキャッチ/福井千裕
文/高田智英子

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    編集的先達:世阿弥。花伝所の指導陣は更新し続ける編集的挑戦者。方法日本をベースに「師範代(編集コーチ)になる」へと入伝生を導く。指導はすこぶる手厚く、行きつ戻りつ重層的に編集をかけ合う。さしかかりすべては花伝の奥義となる。所長、花目付、花伝師範、錬成師範で構成されるコレクティブブレインのチーム。

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