<速報>【44[花]敢談儀】書物と自分を切り離さない(田中花伝所長メッセージ)

2026/01/24(土)21:18 img
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 大寒に突入して朝の空気が冴えた日々が続く1月24日、豪徳寺駅近くの編集工学研究所で、編集コーチ養成コース・花伝所の最終関門「敢談儀(かんだんぎ)」が行われました。スタートにあたって花伝所を取りまとめる所長・田中晶子からのメッセージがありました。

 

◎式目演習を「なぞる」

 8週間のプログラムを通じて5M(モデル・モード・メトリック・マネージメント・メイキング)についての身体化ができたかどうかを放伝生(卒業予定の受講者)に問いかけていましたね。現状は式目演習を「なぞった」だけの状態かもしれませんが、大事な道のりを進んでいることを強調していました。

 

 ちょうど翌日1月25日に特別講義を行う数理科学者・津田一郎さんが千夜千冊エディション『心とトラウマ』や『理科の教室』や『編集力』をなぞりながらエディスト記事を連載していますね。校長・松岡正剛がどのように編集工学を組み立てていったのか、従来の帰納法や演繹法に留まらないアブダクション(仮説形成)を動かしてリバースエンジニアリングを進めています。

 

 

◎編集的な自由へ向かう

 所長を見つめる放伝生たちのターゲットの1つは師範代登板を通じた「編集的な自由」です。他者である学衆(生徒)からの回答に対して、師範代としての指南を進めるために、「物語」や「ごっこ遊び」や「コレクション」を介在させつつ、イマジネーションの翼を広げておく必要があります。

 

 「編集的な自由」の事例として、師範代登板の経験ある学長・田中優子が花伝所のプログラム中に回答に含まれる学衆の眼差しに気づいたエピソードの紹介も所長からありました。学長自身が過去を振り返った際、石牟礼道子の本を読んで心酔していったときと同じ眼差しであると関係づけができていたのです。

 

 メッセージの最後では、敢談儀向けに放伝生が図解するエディション『読書の裏側』に触れました。知識のための読書はつまらないものです。著者のモードに肖ったり、薬として調子を整えることにも読書は使えます。書物と自分を切り離さず、師範代登板するときも書物を傍らに置いて、武器や食器や楽器として教室運営や、回答へ指南すればよいのです。

 

 この後、放伝生が作成した図解についての共読プログラム「物実像傳」へと移りました。

  • 畑本ヒロノブ

    編集的先達:エドワード・ワディ・サイード。あらゆるイシスのイベントやブックフェアに出張先からも現れる次世代編集ロボ畑本。モンスターになりたい、博覧強記になりたいと公言して、自らの編集機械のメンテナンスに日々余念がない。電機業界から建設業界へ転身した土木系エンジニア。