【連載】ETS群島キャスト06「無意識のプロセスを理解したかった」棚橋薫さん(金沢)

2019/10/11(金)18:00
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【Q.受講のきっかけは?】

 友人(石川県加賀市で、起業者の移住や地域・行政との関係構築のサポートをしている)から松岡正剛さんの千夜千冊や編集学校の話は聞いていました。

 

 その友人に編集学校の体験イベントがあるけど行く? といわれ、「編集」というワードに共感する部分を感じていたので、きっと得るものがあるだろうと受講を決めました。

 

【Q.エディットツアーを通じて得たこと、学んだこと、新しい発見はありましたか?】

 私は、金箔を編集し、現在の価値としてアウトプットすることをしています。金箔の会社で商品開発しているということ。ですね。

 今まで、商品開発をするなどの経験を通じてなんとなく感じていたことや手法、アウトプットするということ。今回受講して、世に溢れるあらゆる事象が対象であり適応可能な型として、それが体系化・言語化されていて、いままでの感覚的な理解を、体系的な理解に深化できたように思います。つまり腑に落ちました。

 

 導入で出てきた、プロセスを理解・意識することの重要性は、非常に共感する部分です。

 ワークがいくつもあったのですが、特に、情報の「地」と「図」の考え方は印象的で、情報の捉え方が発想の拡げ方に繋がり、シンプルなことだけど興味深かったです。いままで浅瀬でぷかぷか浮いていた私も、岸から離れ、もっと広く深い海に出られる可能性を得ました。

 

【Q.今後にどう活かしたいですか?】

 まずは、今回得た体験版の編集術を実用しながら、身に着けていきたいと思います。仕事でもプライベートでも、面白くなると思うんです。

 

 私は感覚的に楽しむこと(編集を介在させない時間)も好きですが、編集する能力を身に着けることで、最終的にはそれを使い分けられるところまでいけたらいいな、と思います。

 

 なんだか、人生が倍豊かになるような予感がします! 長旅になりそうです。

  • 八田英子

    編集工学を世界に広めるために編集工学研究所に入所した元SE。不適な笑みを湛えながら、問答無用でばさばさと人を斬りまくる。編集的先達は沢田研二。

コメント

1~3件/3件

堀江純一

2025-10-02

何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)

川邊透

2025-09-30

♀を巡って壮絶バトルを繰り広げるオンブバッタの♂たち。♀のほうは淡々と、リングのマットに成りきっている。
日を追うごとに活気づく昆虫たちの秋季興行は、今この瞬間にも、あらゆる片隅で無数に決行されている。

若林牧子

2025-09-24

初恋はレモンの味と言われるが、パッションフルーツほど魅惑の芳香と酸味は他にはない(と思っている)。極上の恋の味かも。「情熱」的なフルーツだと思いきや、トケイソウの仲間なのに十字架を背負った果物なのだ。謎めきは果肉の構造にも味わいにも現れる。杏仁豆腐の素を果皮に流し込んで果肉をソース代わりに。激旨だ。