自ら編み上げた携帯巣の中で暮らすツマグロフトメイガの幼虫。時おり顔を覗かせてはコナラの葉を齧る。共に学び合う同志もなく、拠り所となる編み図もなく、己の排泄物のみを材料にして小さな虫の一生を紡いでいく。
宇宙はごくわずかな「対称性の破れ」と「真空のゆらぎ」から始まった。
と、千夜千冊の一文を引用してみたが、生物もまた、「対称性の破れ」によって成り立っている。成長の過程のちょっとした変化、キズで対称でなくなった生物は、安定を取り戻そうとさらに別の形態へと変化していく。ということは、「対称性の破れ」から自己組織化が始まるのだ。
と、千夜千冊にあやかって、あるいは「大入道2000」の「哲学の深淵を抉るようなえぐみ」をもどいて語ってみたが、大雑把に粗く言い換えてみれば、ようは「普段と違う行動」を取ったり、「思いも寄らない他者」と出会ったりすれば、同一性を保っていたと思っていた自分が、実は破れや穴やかぎ裂きだらけだたことに気づくのである。
「カワル」とは、破れていることに「キヅク」ことなのだ。
ではどうやって?
12月25日から正式に始まる「シン・お笑い大惨寺」が、アナタに「破れ」を自覚させるだろう。
大きく変化(へんげ)せよ。すべての変化(へんか)を恐るるな。
シン・お笑い大惨寺 参加要項
一、参加に必要な条件は「EditCafeにIDを持っていること」。
ID取得の目的や時期は問わない。
なお、将来他のメディアへの展開や移行の可能性もある。
一、2023年12月25日から発せられるお題に回答すること。
一、参加者は必ず俳号(またはペンネーム)を名乗ること。
一、1番から順次回答するのが良いが、遅れての参加も可。
一、あとは順次適当に。仲よくどうぞ。
角山祥道
編集的先達:藤井聡太。「松岡正剛と同じ土俵に立つ」と宣言。花伝所では常に先頭を走り感門では代表挨拶。師範代登板と同時にエディストで連載を始めた前代未聞のプロライター。ISISをさらに複雑系(うずうず)にする異端児。角山が指南する「俺の編集力チェック(無料)」受付中。https://qe.isis.ne.jp/index/kakuyama
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いったい誰が気づいたか。この男が、感門之盟の途中でお色直しをしていたことを。 司会の2人が、感門テーマの「遊撃ブックウェア」にちなんで、本を纏ったことは当日、明かされたが、青井隼人師範には「つづき」があった。イシスの […]
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コメント
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2025-11-18
自ら編み上げた携帯巣の中で暮らすツマグロフトメイガの幼虫。時おり顔を覗かせてはコナラの葉を齧る。共に学び合う同志もなく、拠り所となる編み図もなく、己の排泄物のみを材料にして小さな虫の一生を紡いでいく。
2025-11-13
夜行列車に乗り込んだ一人のハードボイルド風の男。この男は、今しがた買い込んだ400円の幕の内弁当をどのような順序で食べるべきかで悩んでいる。失敗は許されない!これは持てる知力の全てをかけた総力戦なのだ!!
泉昌之のデビュー短篇「夜行」(初出1981年「ガロ」)は、ふだん私たちが経験している些末なこだわりを拡大して見せて笑いを取った。のちにこれが「グルメマンガ」の一変種である「食通マンガ」という巨大ジャンルを形成することになるとは誰も知らない。
(※大ヒットした「孤独のグルメ」の原作者は「泉昌之」コンビの一人、久住昌之)
2025-11-11
木々が色づきを増すこの季節、日当たりがよくて展望の利く場所で、いつまでも日光浴するバッタをたまに見かける。日々の生き残り競争からしばし解放された彼らのことをこれからは「楽康バッタ」と呼ぶことにしよう。