飲む葡萄が色づきはじめた。神楽鈴のようにシャンシャンと音を立てるように賑やかなメルロー種の一群。収穫後は樽やタンクの中でプツプツと響く静かな発酵の合唱。やがてグラスにトクトクと注がれる日を待つ。音に誘われ、想像は無限、余韻を味わう。

しばしの沈黙だった。
44[守]第1回の伝習座を欠席した師範代・圓尾友理。4日後にスカイプで伝習座のフォローを受けた際、師範の景山和浩から「なぜ師範代を目指そうと思ったのか」聞かれた時のことだ。
少しもじもじした表情で、圓尾は言葉を選ぶように語り始めた。
「学衆のとき、浦澤師範代の声が届くのが楽しみでした。言葉でわくわくさせる師範代てすごいと思いました。浦澤師範代と同じところに立ちたくて、師範代を目指しました」
浦澤師範代とは、41[守]とびしまアストラル教室の師範代だった浦澤美穂のこと。編集への興味はある。でも、それ以上に応援するように言葉をかけてくれた浦澤へのあこがれがあった。それが圓尾のエンジンとなり、2019年10月開講の44[守]でついに師範代デビューを果たした。
開講前、師範詰所に届いた浦澤からのエールに、圓尾は明るく答えた。「いただいた楽しさを次に引き継げるように学衆さんと一緒にファインダーを覗きます!」
教室名は「AIファインダー教室」。8人の学衆との稽古を溌溂とつづける圓尾にも、きっと浦澤と同じ景色が見える日が来るだろう。
感門之盟で校長からもらった「美穂゚りん」の書を掲げる浦澤師範。通称ミポリン。
景山和浩
編集的先達:井上ひさし。日刊スポーツ記者。用意と卒意、機をみた絶妙の助言、安定した活動は師範の師範として手本になっている。その柔和な性格から決して怒らない師範とも言われる。
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コメント
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2025-08-16
飲む葡萄が色づきはじめた。神楽鈴のようにシャンシャンと音を立てるように賑やかなメルロー種の一群。収穫後は樽やタンクの中でプツプツと響く静かな発酵の合唱。やがてグラスにトクトクと注がれる日を待つ。音に誘われ、想像は無限、余韻を味わう。
2025-08-14
戦争を語るのはたしかにムズイ。LEGEND50の作家では、水木しげる、松本零士、かわぐちかいじ、安彦良和などが戦争をガッツリ語った作品を描いていた。
しかしマンガならではのやり方で、意外な角度から戦争を語った作品がある。
いしいひさいち『鏡の国の戦争』
戦争マンガの最極北にして最高峰。しかもそれがギャグマンガなのである。いしいひさいち恐るべし。
2025-08-12
超大型巨人に変態したり、背中に千夜をしょってみたり、菩薩になってアルカイックスマイルを決めてみたり。
たくさんのあなたが一千万の涼風になって吹きわたる。お釈迦さまやプラトンや、世阿弥たちと肩組みながら。