飲む葡萄が色づきはじめた。神楽鈴のようにシャンシャンと音を立てるように賑やかなメルロー種の一群。収穫後は樽やタンクの中でプツプツと響く静かな発酵の合唱。やがてグラスにトクトクと注がれる日を待つ。音に誘われ、想像は無限、余韻を味わう。

正午に教室のカギが開く。3名の学衆が相次いで編集稽古00番:セルフプロフィールの回答を投じた。タイムスタンプは、雑品屋クロス教室Oさん12時55分、東方パエーリャ教室Tさん13時00分、語りなザナドゥ教室Mさん13時05分。
やっぱり[破]はちがうな、と感じるくらいの手間がかかるお題なのだが、このスピードは見事。45[破]の韋駄天として名を馳せるであろう。
10月19日(月)に45[破]が開講した。
感門之盟での出世魚教室名発表では9教室だったが、その後、天野陽子師範代(分針タンブール教室)が加わり、10教室での開講と相なった。
[破]の最初のお題00番は、自己紹介である。このお題は、[破]バージョンの「たくさんの私」といえる。自分のことを語るようだが、実は好きな人物のことだったり、幼いころに目にした光景だったり、千夜千冊つまり校長とのインタースコアだったりする。
イシスでは何度も自己紹介を求める。そのたびに自分と世界に新たなつながりを見出し、自分の範囲を広げてもらいたいのだ。自己紹介はいくらでも創ってよいのである。[破]のはじめに、おさな心のB(ベース)、憧れのT(ターゲット)をさまざまに想起して、P(プロフィール)を動かしてみる。
この00番のような問いこそが、想像力を起動する秘訣なのだ。
原田淳子
編集的先達:若桑みどり。姿勢が良すぎる、筋が通りすぎている破二代目学匠。優雅な音楽や舞台には恋慕を、高貴な文章や言葉に敬意を。かつて仕事で世にでる新刊すべてに目を通していた言語明晰な編集目利き。
【破 エディットツアーオンラインスペシャル8月23日】イシスな文体編集術を先取り
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コメント
1~3件/3件
2025-08-16
飲む葡萄が色づきはじめた。神楽鈴のようにシャンシャンと音を立てるように賑やかなメルロー種の一群。収穫後は樽やタンクの中でプツプツと響く静かな発酵の合唱。やがてグラスにトクトクと注がれる日を待つ。音に誘われ、想像は無限、余韻を味わう。
2025-08-14
戦争を語るのはたしかにムズイ。LEGEND50の作家では、水木しげる、松本零士、かわぐちかいじ、安彦良和などが戦争をガッツリ語った作品を描いていた。
しかしマンガならではのやり方で、意外な角度から戦争を語った作品がある。
いしいひさいち『鏡の国の戦争』
戦争マンガの最極北にして最高峰。しかもそれがギャグマンガなのである。いしいひさいち恐るべし。
2025-08-12
超大型巨人に変態したり、背中に千夜をしょってみたり、菩薩になってアルカイックスマイルを決めてみたり。
たくさんのあなたが一千万の涼風になって吹きわたる。お釈迦さまやプラトンや、世阿弥たちと肩組みながら。