プラン3:ニッポン夢幻露店【46[破]DAN ZEN ISIS P-1 Grand Prix】

2021/08/25(水)14:12
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プラン3:互次元カフェ教室/ニッポン夢幻露店

寅さんと遊ぶ、日本の原風景。岩波新書に学ぶ、日本の知。


 

■寅さん前口上

 

 私、生まれも育ちも葛飾柴又です。姓は車、名は寅次郎、人呼んで瘋癲の寅と発します。


■テキヤに見るニッポン

 

 寅さんと言えば、テキヤ、香具師。縁日・祭りに浮たつ人々をもてなす存在で、堅気の世界からは遠いが、彼らこそ日本の諸相と連なってきた。テキヤの「遊・匠・嘆」から、ニッポンの面影を浮かび上がらせるのが夢幻露店だ。


■「遊・匠・嘆」の3フロア

 

 「遊」では、露店に香具師口上、舞踊の体験でもって幼心が蘇る。
梁塵秘抄、万葉集、神楽まで文化の始源へ誘おう。

 「匠」では、ダイメの儀礼、職人の技を体験。彼らの技芸の歴史を辿って、職人の始源へ誘い込む。

 「嘆」では、寅次郎になりきる。寅さんはつらいよ…彼の心の嘆きを演じて、テキヤの暮らしと現状を学べる。寅に連なるマレビトたちの始源へ誘い、彼らの慟哭を鎮魂歌と伴に聴いていただく。


■顕れる岩波の「知」

 

 鍵となるのが、3400冊にも及ぶ知のアーカイブ、岩波新書との連携だ。ここには日本の全てがある。実は夢幻露店のクライアントは岩波書店。AIと組んで寅語りに編集された新書の声が、館内各所で流れてくる。来館者は知らぬ間に岩波の知に巻き込まれているだろう。


■寅さん結び口上

 

 さァてみなさん。トントンパタンと叩いてみれば、わんさか出てくるテキヤの歴史、そうだそいつの話なら、今や日本の人気者、このミュージアムに歯切れよく、話し始めの聞き納め、日本と新書の緒口をきってもらいやしょう。

 

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プラン発案者:ミヤガワ
執筆者:ミヤガワ(編集:バニー新井)
画像作成:藤田(構成:師範代シナガワ)

 

 


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