宮谷一彦といえば、超絶技巧の旗手として名を馳せた人だが、物語作家としては今ひとつ見くびられていたのではないか。
『とうきょう屠民エレジー』は、都会の片隅でひっそり生きている中年の悲哀を描き切り、とにかくシブイ。劇画の一つの到達点と言えるだろう。一読をおススメしたい(…ところだが、入手困難なのがちょっと残念)。

秋の花といえば彼岸花、イシスの花は師範代。だが水がなければ花も咲かぬ。イシスの花を潤す存在、それが師範たちだ。二期以上師範・番匠・評匠・学匠を務めた者たちには、感門之盟で「師範頌」が贈られる。イシス謹製の非売品、感門之盟ごとに編集されるとっておきの贈り物である。
「Let’s ○ヹ×△☆♭●♯⒥▲★※!!!!」司会を務める編集工学機関銃人間・梅澤光由にあおられて、50期[破]応用コース師範たちのショータイムがはじまった。
▲左から、白川雅敏師範、天野陽子師範、戸田由香師範、北原ひでお評匠、中村まさとし評匠、竹川智子師範、福田容子番匠、原田淳子学匠、高柳康代評匠、野嶋真帆番匠。さらに華岡晃生師範がZoom参加した。
デザインをしたのは編集工学研究所デザイナーの穂積晴明。過去には双六、水筒、Tシャツなども師範頌としてデザインしてきた。「モンスターを内に持っておくためにはネガティブなケイパビリティが必要。つまりキャパシティですね」。マチがあってキャパシティばっちりなトートバックで、師範たちのデモンストレーション力を引き上げてやろうという穂積の野望が透けて見える。
バッグの外側ではEdit Monster「エディモン」が口を開けているが、ここからどんなモンスターが飛び出すのか!?学衆や師範代たちがわくわくと視線を送っていた。
(テキスト・レイアウト:福井千裕)
エディスト編集部
編集的先達:松岡正剛
「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。
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2025-09-18
宮谷一彦といえば、超絶技巧の旗手として名を馳せた人だが、物語作家としては今ひとつ見くびられていたのではないか。
『とうきょう屠民エレジー』は、都会の片隅でひっそり生きている中年の悲哀を描き切り、とにかくシブイ。劇画の一つの到達点と言えるだろう。一読をおススメしたい(…ところだが、入手困難なのがちょっと残念)。
2025-09-16
「忌まわしさ」という文化的なベールの向こう側では、アーティスト顔負けの職人技をふるう蟲たちが、無垢なカーソルの訪れを待っていてくれる。
このゲホウグモには、別口の超能力もあるけれど、それはまたの機会に。
2025-09-09
空中戦で捉えた獲物(下)をメス(中)にプレゼントし、前脚二本だけで三匹分の重量を支えながら契りを交わすオドリバエのオス(上)。
豊かさをもたらす贈りものの母型は、私欲を満たすための釣り餌に少し似ている。