東京は今日も真夏日。気温は34度になる。午前11時から、青い大井競馬場を横目にネットワンシステムズ社の持つ広く涼しい空間「netone valley」へ約400名の参加者は吸い込まれ、第84回感門之盟の2日目が始まった。
八田律師が1日目の司会からバトンを受けた「番期同門祭」の司会のふたりを紹介する。司会リレー2日目のスターターは小倉加奈子x奥本英宏ペアだ。
順天堂大学教授でありながら遊刊エディストでMEditLabの連載を繰り広げ、医療と編集を重ね続ける小倉加奈子は、家族で編集学校に関わってきた。36[守]で師範をした時は、夫が師範代で子が学衆だったという。
奥本英宏は2012年に企業から派遣された「Hyper Corporate University:AIDA」をきっかけに入門した。企業塾からの編集学校入門は、当時は珍しかった。しかし、編集は経営の根幹となるものだと思った奥本は、それが信じられなかったという。それでもAIDAの2期から編集学校に関わってきている先達がひとりいて、なにかと相談してきたと紹介する福元邦雄氏は、この日も参加していて会場から奥本に手を振った。松岡校長は、著書『インタースコア』の中で、編集学校はこの奥本・福元の「フタモト」に経営を任せたいと書いている。八田律師は、最近、このAIDAから編集学校へ入門する流れができ始めているともひとこと添えた。
そんな司会のふたりは、2016年に12離で繋がっている。小倉は、「私は火元組、奥本さんは学衆で、師弟関係にありました」と笑う。また、9月に学長に就任した田中優子も学衆だった期だと明かす。彼女の稽古ぶりは指導陣をも励ます学び手の鑑だったと。そんな田中優子が校長に託された、25周年を迎える編集学校のこれからも楽しみだ、とふたりで微笑みながら、息の合った12離チームのふたりは、満面に笑みを湛えて、52[破]10教室の面々が緊張して待つ突破式の進行へ移った。
アイキャッチ画像:福井 文・文中画像:安田
安田晶子
編集的先達:バージニア・ウルフ。会計コンサルタントでありながら、42.195教室の師範代というマラソンランナー。ワーキングマザーとして2人の男子を育てあげ、10分で弁当、30分でフルコースをつくれる特技を持つ。タイに4年滞在中、途上国支援を通じて辿り着いた「日本のジェンダー課題」は人生のテーマ。
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