『絵師ムネチカ』から目が離せない。天才は往々にして何かが欠けている。そしてそのこと自体がまた天才の天才性を引き立たせる。周囲の人々の鼻面を引き回し、人生を変えていく「天才少年」のデモーニッシュな魅力を容赦なく描いた怪作。
これまでにも「神童」もの(?)を数多く描いてきたさそうあきら先生だが、ご本人は極めて方法に自覚的な職人タイプ。長年、マンガ学科の教員として教鞭をとり、『マンガ脚本概論』などの技法書にも定評がある。
「三月の栞・四月の目次」。この作品で56[守]番ボー(ミメロギア)の最優秀賞「連綿の金月賞」を受賞した。三月にいったん栞をはさみ、四月から新しく始まる世界の目次へ。山上直人さんの「編集的現在」を表すような作品となった。
56[守]金平ボサノバ教室を卒門した山上さん。そのまま57[守]サイコロ参星(みつぼし)教室の師範代に登壇する。九州転勤中に編集学校の門を叩いた。51[守]、51・52[破]、42[花]と進み、九天玄氣組の活動をしつつ、2025年春に東京へ戻る。その年の秋、学衆として56[守]へ再入門。師範代への登壇を決めたのも、同じ頃だという。3人目のお子さんの誕生が2026年5月と分かり、育休取得できる見通しがたち、編集と向き合う好機ととらえたのだ。金平ボサノバ教室の編集バーモスを受け継いだ熱い教室となってどこまでも転がっていくに違いない。
アイキャッチ/福井千裕
文/板垣美玲(56[守]師範代)
エディストチーム渦edist-uzu
編集的先達:紀貫之。2023年初頭に立ち上がった少数精鋭のエディティングチーム。記事をとっかかりに渦中に身を投じ、イシスと社会とを繋げてウズウズにする。[チーム渦]の作業室の壁には「渦潮の底より光生れ来る」と掲げている。
ほたほたと塵もキノコも積もる春 チーム「かのん座」天野陽子師範が詠んだ、辻志穂師範代の「梁塵ほたほた教室」の模様だ。それを自宅でアイロンプリントしたTシャツを着た辻師範代の顔は、どこか吹っ切れたように、晴 […]
白を基調とした春らしい着物を纏った原田淳子学匠が、90回感門之盟・突破式にあたりメッセージを送った。 ベテランと新規登壇の師範代が肩を並べた55[破]は「共読が加速した期」と評した。[破]のクロニクル編集術は「歴史的 […]
「5544321で3Aを動かして」司会メッセージ【90感門】
キラキラと光る首元のアクセサリーと黒いドレスを身に纏ったいつもとは違うモードの三國紹恵師範代の一声で、3月21日、本楼での第90回感門之盟の扉は開かれた。 三國師範は数字の並びに注目した。今日は、55破 […]
編集稽古で引き出された「わたし」――高橋仁美ISIS wave #74
イシスの学びは渦をおこし浪のうねりとなって人を変える、仕事を変える、日常を変える――。高橋仁美さんは普段は物語を使って、子どもたちの想像力や表現力を伸ばす英語教育に携わっています。編集学校でのお題に回答するうちに、現在の […]
数学にも社会にも「いい物語」が必要―津田一郎 56[守]特別講義
数学は、曖昧さを抱え、美しさという感覚を大切にしながら、意味を問い続ける学問だ。数学者津田一郎さんの講義を通して、そんな手触りを得た。 「数学的には手を抜かないように、それだけは注意したんです」 講義終了後、学林局 […]
コメント
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2026-03-19
『絵師ムネチカ』から目が離せない。天才は往々にして何かが欠けている。そしてそのこと自体がまた天才の天才性を引き立たせる。周囲の人々の鼻面を引き回し、人生を変えていく「天才少年」のデモーニッシュな魅力を容赦なく描いた怪作。
これまでにも「神童」もの(?)を数多く描いてきたさそうあきら先生だが、ご本人は極めて方法に自覚的な職人タイプ。長年、マンガ学科の教員として教鞭をとり、『マンガ脚本概論』などの技法書にも定評がある。
2026-03-17
目玉入道、参上。
体を膨らませ、偽りの目玉(眼状紋)を誇張して懸命に身を守ろうとしているのは、カイコの原種とされるクワコの幼虫。クワコの繭から取れるシルクは、小石丸のそれに似て細く、肌触りがよいらしい。
2026-03-10
平和に飛び交うモンシロチョウも、地球史スケールでは、ほんの少し前に日本にやって来たばかりのパイオニアらしい。押さえきれない衝動に駆り立てられて彼方に旅立つ人たちの原型は、海をわたる蝶なのかもしれない。