初恋はレモンの味と言われるが、パッションフルーツほど魅惑の芳香と酸味は他にはない(と思っている)。極上の恋の味かも。「情熱」的なフルーツだと思いきや、トケイソウの仲間なのに十字架を背負った果物なのだ。謎めきは果肉の構造にも味わいにも現れる。杏仁豆腐の素を果皮に流し込んで果肉をソース代わりに。激旨だ。

ついに、あの人がちえなみきにやってくる。
3万冊の本が迷路のように連なる“知の迷宮”ちえなみき。その舞台で、江戸文化研究の第一人者であり、イシス編集学校学長・田中優子が語る特別講演が、いよいよ開催されます。
テーマは、2025年大河ドラマ『べらぼう』でも話題の人物――江戸最大の仕掛け人・蔦屋重三郎。
洒落本、黄表紙、狂歌、そして歌麿や写楽を世に送り出し、江戸の文化と人のつながりを“編集”という手法で編み直した男です。
「編集とは、時代をほぐすことだ」
固定観念にとらわれず、視点をずらし、つなぎ直し、面白さを編み上げる――
その編集術は、いまを生きる私たちにも、驚きと発想のヒントを与えてくれるはずです。
田中学長がちえなみきで語るのは、今回が初めて。
本と人が交差するこの場所で、どんな知の“編集”が立ち上がるのか。期待せずにはいられません。
現地・敦賀でその熱を体感できる方は、ぜひ駆けつけてください。
遠方で来られない方もご安心を。後日アーカイブ配信もご用意します。
画面越しでも、この熱気、届けます。
【日時】 2025年7月26日(土)14:00~15:30
【場所】 ちえなみき 2階 セミナー&スタディ(福井県敦賀市)
【定員】 座席50名 + 立ち見20名(申込順)
【対象】 どなたでも参加いただけます
【参加費】 無料
【申込】 ちえなみき公式HPよりお申込みください
※好評につき、立ち見でのご案内となる場合があります。あらかじめご了承ください。
※アーカイブ配信の詳細は、後日ちえなみき公式HPでお知らせします。
衣笠純子
編集的先達:モーリス・ラヴェル。劇団四季元団員で何を歌ってもミュージカルになる特技の持ち主。折れない編集メンタルと無尽蔵の編集体力、編集工学への使命感の三位一体を備える。オリエンタルな魅力で、なぜかイタリア人に愛される、らしい。
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ひとつの音が、夜の深みに沈んでいく。 その余韻を追いかけるように、もうひとつの声が寄り添う。 松岡正剛が愛した「数寄三昧」を偲び、縁ある音楽家を招いてひらく「玄月音夜會」。 第四夜の客人は、邦楽家・西松布咏さんです。 […]
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コメント
1~3件/3件
2025-09-24
初恋はレモンの味と言われるが、パッションフルーツほど魅惑の芳香と酸味は他にはない(と思っている)。極上の恋の味かも。「情熱」的なフルーツだと思いきや、トケイソウの仲間なのに十字架を背負った果物なのだ。謎めきは果肉の構造にも味わいにも現れる。杏仁豆腐の素を果皮に流し込んで果肉をソース代わりに。激旨だ。
2025-09-23
金緑に輝くアサヒナカワトンボの交接。
ホモ・サピエンスは、血液循環のポンプを遠まわしに愛の象徴に仕立て上げたけれど、トンボたちは軽やかに、そのまんまの絶頂シアワセアイコンを、私たちの心に越境させてくる。
2025-09-18
宮谷一彦といえば、超絶技巧の旗手として名を馳せた人だが、物語作家としては今ひとつ見くびられていたのではないか。
『とうきょう屠民エレジー』は、都会の片隅でひっそり生きている中年の悲哀を描き切り、とにかくシブイ。劇画の一つの到達点と言えるだろう。一読をおススメしたい(…ところだが、入手困難なのがちょっと残念)。