八雲立つ 出雲は歌う 春の夜に【ツアー@島根】

2021/03/06(土)13:00
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「日本で47番目に有名な県」。

 

島根県HP「しまねのネタ集」にはこう書かれている。マイナーであることを県も公認しているのだ。たしかに人もお店も少ない島根である。昨年9月2日のエディットツアーでも、何もないを逆手に取った島根の「引き算編集」にスポットを当てた。

 

しかし、島根にも誇れるものがある。神の国と言われるほどの歴史、神秘の出雲大社、そして意外かもしれないが「歌」だ。紅白にも出演した「Official髭男dism」が最近では島根の知名度を上げてくれている。だが、島根と歌の縁は昨日今日始まったものではない。なにしろ神話の国なのだから。

 

最古の歴史書『古事記』によると、出雲でヤマタノオロチを退治し、クシナダヒメをめとった須佐之男命はこう詠んだとされる。

 

「八雲立つ出雲八重垣妻籠みに八重垣作るその八重垣を」

 

日本最古の和歌である。

 

『万葉集』の代表的歌人・柿本人麻呂は島根県西部の石見に国司として赴任。そこで出会った依羅娘子を愛し、交わした歌は「石見相聞歌」として有名だ。

 

神秘的な風景、ドラマチックな出会いと恋、神様も歌聖もそうだったように、島根に来れば恋して歌わずにはいられないのだ。

 

               ★

 

というわけで、エディットツアー島根は「八雲立つ 歌う出雲」と題し、俳句ワークをやります。島根を訪れた気持ちになって、一緒に歌い詠みましょう!

 

みなさん、島根にござっしゃい。

 

「日本初之宮」とされる須我神社には須佐之男命が詠んだ歌が刻まれている(島根県雲南市大東町)

 

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イシスフェスタ・オンラインツアー@島根
「八雲立つ 歌う出雲」
■日時: 2021年3月23日(火)19:30-21:00
■会場:オンライン(Zoomを利用します)。お申込の方に参加用URL、パスワードをお送りします。
■定員:先着12名
■料金:1100円(税込)
■ナビゲータ:増岡麻子、景山和浩、大武美和子、上杉公志

お申し込みはこちらから。

  • 景山和浩

    編集的先達:井上ひさし。日刊スポーツ記者。用意と卒意、機をみた絶妙の助言、安定した活動は師範の師範として手本になっている。その柔和な性格から決して怒らない師範とも言われる。

コメント

1~3件/3件

堀江純一

2025-10-02

何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)

川邊透

2025-09-30

♀を巡って壮絶バトルを繰り広げるオンブバッタの♂たち。♀のほうは淡々と、リングのマットに成りきっている。
日を追うごとに活気づく昆虫たちの秋季興行は、今この瞬間にも、あらゆる片隅で無数に決行されている。

若林牧子

2025-09-24

初恋はレモンの味と言われるが、パッションフルーツほど魅惑の芳香と酸味は他にはない(と思っている)。極上の恋の味かも。「情熱」的なフルーツだと思いきや、トケイソウの仲間なのに十字架を背負った果物なのだ。謎めきは果肉の構造にも味わいにも現れる。杏仁豆腐の素を果皮に流し込んで果肉をソース代わりに。激旨だ。