飲む葡萄が色づきはじめた。神楽鈴のようにシャンシャンと音を立てるように賑やかなメルロー種の一群。収穫後は樽やタンクの中でプツプツと響く静かな発酵の合唱。やがてグラスにトクトクと注がれる日を待つ。音に誘われ、想像は無限、余韻を味わう。

「日本で47番目に有名な県」。
島根県HP「しまねのネタ集」にはこう書かれている。マイナーであることを県も公認しているのだ。たしかに人もお店も少ない島根である。昨年9月2日のエディットツアーでも、何もないを逆手に取った島根の「引き算編集」にスポットを当てた。
しかし、島根にも誇れるものがある。神の国と言われるほどの歴史、神秘の出雲大社、そして意外かもしれないが「歌」だ。紅白にも出演した「Official髭男dism」が最近では島根の知名度を上げてくれている。だが、島根と歌の縁は昨日今日始まったものではない。なにしろ神話の国なのだから。
最古の歴史書『古事記』によると、出雲でヤマタノオロチを退治し、クシナダヒメをめとった須佐之男命はこう詠んだとされる。
「八雲立つ出雲八重垣妻籠みに八重垣作るその八重垣を」
日本最古の和歌である。
『万葉集』の代表的歌人・柿本人麻呂は島根県西部の石見に国司として赴任。そこで出会った依羅娘子を愛し、交わした歌は「石見相聞歌」として有名だ。
神秘的な風景、ドラマチックな出会いと恋、神様も歌聖もそうだったように、島根に来れば恋して歌わずにはいられないのだ。
★
というわけで、エディットツアー島根は「八雲立つ 歌う出雲」と題し、俳句ワークをやります。島根を訪れた気持ちになって、一緒に歌い詠みましょう!
みなさん、島根にござっしゃい。
「日本初之宮」とされる須我神社には須佐之男命が詠んだ歌が刻まれている(島根県雲南市大東町)
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イシスフェスタ・オンラインツアー@島根
「八雲立つ 歌う出雲」
■日時: 2021年3月23日(火)19:30-21:00
■会場:オンライン(Zoomを利用します)。お申込の方に参加用URL、パスワードをお送りします。
■定員:先着12名
■料金:1100円(税込)
■ナビゲータ:増岡麻子、景山和浩、大武美和子、上杉公志
お申し込みはこちらから。
景山和浩
編集的先達:井上ひさし。日刊スポーツ記者。用意と卒意、機をみた絶妙の助言、安定した活動は師範の師範として手本になっている。その柔和な性格から決して怒らない師範とも言われる。
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コメント
1~3件/3件
2025-08-16
飲む葡萄が色づきはじめた。神楽鈴のようにシャンシャンと音を立てるように賑やかなメルロー種の一群。収穫後は樽やタンクの中でプツプツと響く静かな発酵の合唱。やがてグラスにトクトクと注がれる日を待つ。音に誘われ、想像は無限、余韻を味わう。
2025-08-14
戦争を語るのはたしかにムズイ。LEGEND50の作家では、水木しげる、松本零士、かわぐちかいじ、安彦良和などが戦争をガッツリ語った作品を描いていた。
しかしマンガならではのやり方で、意外な角度から戦争を語った作品がある。
いしいひさいち『鏡の国の戦争』
戦争マンガの最極北にして最高峰。しかもそれがギャグマンガなのである。いしいひさいち恐るべし。
2025-08-12
超大型巨人に変態したり、背中に千夜をしょってみたり、菩薩になってアルカイックスマイルを決めてみたり。
たくさんのあなたが一千万の涼風になって吹きわたる。お釈迦さまやプラトンや、世阿弥たちと肩組みながら。