棚下照生。この忘れられたマンガ家が、最近、X(ツイッター)で話題になっていた(なぜかは知らないが)。大人漫画のタッチで劇画を描くという、今となっては完全に絶滅した手法が、逆に新鮮に映るのかもしれない。代表作『めくらのお市物語』は、連載当時、大変な人気で、映画やテレビドラマにもなったのだが、現在では、タイトルに問題アリで、復刊の目途もない。もしも古本屋で見かけることがあったら絶対買いです。
APAアワード2023の写真展がついにスタートした。
編集学校の師範でもある後藤由加里が撮影した、松岡正剛ポートレートの展示を目撃すべく、開催初日の2月25日、後藤と共に入選作を見に恵比寿の東京都写真美術館におもむいた。後藤の写真ファンでもある原田淳子[破]学匠も忙しい合間をぬって駆けつけた。東京都写真美術館といえば、日本初の写真と映像の専門美術館で、名だたる写真家の作品を展示してきた歴史がある。筆者もかつて、木村伊兵衛や森山大道、アンセル・アダムスやアンリ・カルティエ=ブレッソンなど数々の写真展を見てきただけに、後藤の写真が展示されるのは感慨深い。
恵比寿ガーデンプレイスの奥に聳え立つ東京都写真美術館。B1FがAPAアワード2023の会場となる。
長いコリドーの壁の裏側には巨大な写真がプリントされており写真鑑賞が楽しめる。この先を抜けると入口だ。
広い会場の奥に飾られた松岡ポートレートを見つめる後藤と原田。原田は、「写真自体がちゃんとお題になっている。WHYとHOWを考えたくなる」と語り、愛用のキーボードやタバコから松岡という存在の表れを感じていた。後藤は、「プリントの色が少し赤みがかってしまったかな」と展示を見ながらつぶやいた。データ上で見ている写真とプリントしたモノの間にはどうしたってズレが生じる。これをコントロールするのも写真家が持つべきスキルなのだ。
入選・入賞した作品は全て『年鑑 日本の広告写真2023』(玄光社)に納められる。館内2階のミュージアムショップで購入できる。
開催は、3月12日(日)まで。珍しい視点の写真も多くあり、比較して見るのも面白いので、ぜひ会場に足を運んで欲しい。
入選作「紫煙」の写真は、こちらのエディスト記事でもご覧になれます。
後藤由加里が撮った松岡正剛ポートレートが入選!
第51回公益社団法人日本広告写真家協会公募展 APAアワード2023
日 程 2023年2月25日(土)~3月12日(日)
場 所 東京都写真美術館 B1F展示室
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林朝恵
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